
この図の解説
この表は間脳を「視床上部・視床・腹側視床・視床下部」の4区分に分け、それぞれの担当機能を整理したものである。まず左列の区分名と右列の機能を対応させて読むのがコツで、視床上部には松果体(メラトニン分泌)、腹側視床には視床下核が置かれる点に注目したい。中心となる視床は、頭部を除く体性感覚を後外側腹側核から、聴覚を内側膝状体から、視覚を外側膝状体から、それぞれ大脳皮質へ中継する「感覚の窓口」である。教科書どおり、内側膝状体=聴覚、外側膝状体=視覚の対応が図でもオレンジで強調されている。加えて視床は大脳基底核や小脳からの入力を運動野へ返す運動性中継核、脳幹網様体からの覚醒信号を大脳全体へ送る上行性網様体賦活系の中継も担う。最下段の視床下部は自律神経の最高中枢であり、体温調節・血糖調節・摂食・飲水・性行動・情動・下垂体機能の調節と、生命維持の中枢が集中していることを一望できる。
学習の要点
- 間脳=視床+視床下部が基本骨格。図はさらに視床上部(松果体)と腹側視床(視床下核)を加えた4区分で機能を整理している。
- 覚え方のコツ:膝状体は「内側=聴(みみ)、外側=視(め)」。「内耳=内側=聴覚」と結びつけると取り違えない。
- 関連知識:視床下部は下垂体を線維・血管でつなぐ司令塔で、前葉には放出/抑制ホルモン、後葉ホルモンは視床下部で産生され軸索輸送で後葉へ送られる。
- よくある間違い:内側膝状体を視覚、外側膝状体を聴覚と逆に覚える誤り。また嗅覚は例外的に視床を経由せず直接大脳皮質へ向かう点も混同しやすい。
- 臨床応用:一側の視床下核が障害されると対側に激しい不随意運動(ヘミバリスム)が生じる。松果体腫瘍では上方注視麻痺などが問題となる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
視床の後方下面にある2対の高まりのうち、( )は視覚の中継核である。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 外側膝状体
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。