
この図の解説
神経組織は、情報伝達を担う神経細胞(ニューロン)と、それを支える神経膠細胞(グリア細胞)の2つから構成されます。神経細胞は構造として神経細胞体・軸索・樹状突起をもち、興奮の伝達を行う細胞です。一方、神経膠細胞はニューロンのサポート役を果たします。中枢神経系のグリア細胞には、星状膠細胞(アストロサイト)・希突起膠細胞(オリゴデンドロサイト)・小膠細胞(ミクログリア)・上衣細胞の4種があります。末梢神経系では、これらの神経膠細胞に相当する細胞としてシュワン細胞が挙げられます。図の解説にあるように、グリア細胞は古典的には中枢神経組織内の細胞に限って使われた言葉ですが、末梢神経にも類似の細胞があるため、生理学的には両者をまとめてグリア細胞と考える傾向にあり、シュワン細胞は末梢神経のグリア細胞と捉えられます。国家試験では、この分類と各細胞の中枢/末梢の区別が要点となります。
学習の要点
- 神経組織は「情報伝達のニューロン」と「サポート役のグリア細胞」の2本柱で成り立つ。
- 覚え方のコツ: 中枢のグリア4種は「アスト・オリゴ・ミクロ・上衣」、末梢はシュワン細胞(=末梢のグリア)と対で覚える。ニューロンの構造は「細胞体・軸索・樹状突起」の3点セット。
- 関連知識: 髄鞘(ミエリン)は中枢では希突起膠細胞(オリゴデンドロサイト)、末梢ではシュワン細胞がつくる。上衣細胞は脳室・脊髄中心管の内面を覆う。
- よくある間違い: シュワン細胞を中枢神経系のグリアと取り違える誤り。シュワン細胞は末梢神経系のグリアに相当する。
- 臨床応用: 末梢神経の損傷ではシュワン細胞が再生の足場となる。鍼灸・あマ指では末梢神経走行への刺激を扱うため、末梢=シュワン細胞という対応が理解の土台になる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
末梢神経系で神経膠細胞に相当する細胞は( )細胞である。
答えを見る
答え: シュワン
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。