学習トップ理由で解く 解剖学第7章 ▸ E. 副腎 / Q0477

理由で解く 解剖学

Q0477 内分泌系

出典:あマ指 第13回(2005) 問題29
問題
副腎について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 左右一対ある。
2 腎臓の下に位置する。
3 髄質はアドレナリンを分泌する。
4 皮質はステロイドホルモンを分泌する。
解答
正解2(腎臓の下に位置する。)
解説
✗ 1.
左右一対ある。
✗ 正しい。 この記述は正しい。副腎は左右の腎臓上極にそれぞれ1個、計2個(左右1対)が存在する後腹膜器官で、設問が求める「誤った記述」ではない。
✓ 2. 誤り
腎臓の下に位置する。
この記述は誤り。副腎は腎臓の「下」ではなく「上(上極)」に位置する。左右の腎臓の上極にかぶさるように存在するため「腎上体」とも呼ばれる。後腹膜腔で腎臓とともに脂肪組織に囲まれ、ジェロタ筋膜(腎筋膜)に包まれる。右副腎は肝右葉・下大静脈と、左副腎は膵尾部・胃・脾動脈と近接する。腹部CTや超音波検査でも腎臓の頭側に描出される位置関係が基本であり、これを取り違えると副腎腫瘍の読影ができない。名称「副『腎』」から腎臓の直下と誤認しやすいが、「副=そば・補佐」の意味で腎臓の上に付属するイメージで記憶する。
✗ 3.
髄質はアドレナリンを分泌する。
✗ 正しい。 この記述は正しい。副腎髄質のクロム親和細胞はアドレナリン(約80%)とノルアドレナリン(約20%)のカテコールアミンを血中へ放出する。ストレス反応の主体であり、設問が求める「誤った記述」ではない。
✗ 4.
皮質はステロイドホルモンを分泌する。
✗ 正しい。 この記述は正しい。副腎皮質はコレステロールを原料とするステロイドホルモン(アルドステロン・コルチゾール・副腎性アンドロゲン)を分泌する。球状帯・束状帯・網状帯の3層が外層から順に配列し、それぞれ異なるステロイドを産生する。
ポイント
  • 副腎は腎臓の下ではなく「上極」にかぶさる左右1対の後腹膜器官で、腎上体とも呼ばれる。
  • 覚え方のコツ: 「副『腎』=腎の『上』に付属」と上下を意識。腎臓の下に向かうのは尿管と覚える。
  • 関連知識: 右副腎は下大静脈・肝右葉、左副腎は膵尾部・脾動脈と隣接し、腹部CTでは腎上極の内側に三角形やY字形として描出される。
  • よくある間違い: 「副=下」と誤解して腎の直下とする/副腎を腹膜内臓器と誤認する。副腎は後腹膜器官で腹膜からは離れる。
  • 臨床応用: 副腎腫瘍(褐色細胞腫・クッシング腺腫・アルドステロン産生腺腫)の局在診断には腎上極のCT・MRIが必須。副腎不全(アジソン病)では全身倦怠・低血圧・色素沈着を呈する。
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題29|副腎について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題29|副腎について誤っている記述はどれか。
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