学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ B. 女性生殖器 / Q0436

理由で解く 解剖学

Q0436 生殖器系

出典:あマ指 第13回(2005) 問題28
問題
卵巣について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 腹膜に包まれている。
2 中腔性臓器である。
3 卵胞が存在する。
4 女性ホルモンを分泌する。
解答
正解2(中腔性臓器である。)
解説
✗ 1.
腹膜に包まれている。
✗ 正しい。 卵巣は全体を腹膜がおおい、卵巣間膜によって子宮広間膜の背面につり下がる。卵巣間膜と卵巣との移行部は卵巣門となり、血管・神経はここから出入りする。腹膜に包まれた腹膜内器官であるため、この記述は正しく解答ではない。
✓ 2. 誤り
中腔性臓器である。
卵巣は内腔を持たない「実質性臓器(実質性器官)」であって中腔性臓器ではない。実質は周辺の皮質と中心の髄質に分かれ、皮質には多数の卵胞や黄体・白体が存在し、髄質には血管・リンパ管・神経が通る。中腔性臓器とは胃・腸・膀胱・胆嚢・子宮・卵管など内腔をもつ臓器を指す。したがって「中腔性臓器である」とする本肢は事実と逆で記述として誤り。本問は誤っている記述を選ぶ設問なので、これが正解である。
✗ 3.
卵胞が存在する。
✗ 正しい。 卵巣皮質には原始卵胞を含む種々の発達段階の卵胞が常に存在する。出生時から胎生期につくられた原始卵胞が残り、思春期以降はホルモン刺激によって順次発育する。正しい記述。
✗ 4.
女性ホルモンを分泌する。
✗ 正しい。 卵胞膜からはエストロゲン(卵胞ホルモン)、黄体からはプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌される。卵巣は卵子形成と女性ホルモン分泌の両方を担う器官で、記述は正しく解答ではない。
ポイント
  • 卵巣は内腔を持たない「実質性臓器」で、中腔性臓器ではない。
  • 覚え方のコツ: 実質性=「詰まっている」(卵巣・精巣・肝・膵・腎・脾)、中腔性=「袋or管」(胃・腸・膀胱・胆嚢・子宮・卵管)。
  • 関連知識: 卵巣は皮質+髄質からなる実質性臓器で、皮質に卵胞、髄質に血管。腹膜内器官でホルモン分泌能を有する。
  • よくある間違い: 卵巣を中腔性と混同/精巣との区別が曖昧(精巣も実質性)/腹膜後器官と誤認。
  • 臨床応用: 卵巣嚢腫は皮質の卵胞嚢胞・黄体嚢胞に由来する液体を入れた嚢状病変で、実質の中に二次的に腔ができる病的構造である。
比較表
分類 特徴
実質性臓器 卵巣・精巣・肝・膵・腎・脾・胸腺 内腔なし、機能単位が充満
中腔性臓器 胃・腸・膀胱・胆嚢・子宮・卵管・膣 内腔あり、壁構造をもつ
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題28|卵巣について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題28|卵巣について誤っている記述はどれか。
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