学習トップ理由で解く 解剖学第7章 ▸ A. 下垂体 / Q0457

理由で解く 解剖学

Q0457 内分泌系

出典:あマ指 第23回(2015) 問題22
問題
内分泌腺の特徴はどれか。
選択肢
1 導管がみられる。
2 ホルモンを分泌する。
3 分泌腺は標的器官に隣接する。
4 神経性調節より速やかに作用する。
解答
正解2(ホルモンを分泌する。)
解説
✗ 1. 誤り
導管がみられる。
内分泌腺には「導管がない」のが決定的な特徴で、分泌物は毛細血管へ直接入って血流で全身に運ばれる。導管を有するのは外分泌腺(汗腺・唾液腺・膵外分泌部など)の特徴であり、内外分泌を区別する最重要点である。
✓ 2. 正しい
ホルモンを分泌する。
内分泌腺とは分泌物を体外や管腔ではなく、直接血中に放出する腺であり、その分泌物を「ホルモン」と呼ぶ。ホルモンは血流に乗って全身を巡り、特定の受容体をもつ標的細胞(器官)にのみ作用する。代表的な内分泌腺は下垂体・松果体・甲状腺・上皮小体・副腎・膵島・卵巣(精巣)の7つで、消化管や腎臓・心臓・脂肪細胞などからも新しいホルモンが次々と発見され、内分泌細胞として認識されるようになっている。「ホルモンを分泌する」は内分泌腺の定義そのものであり、この選択肢が正解である。
✗ 3. 誤り
分泌腺は標的器官に隣接する。
ホルモンは血流に乗って全身に運搬されてから、受容体をもつ標的細胞にのみ作用する仕組みで、分泌腺と標的器官は必ずしも隣接しない(例:下垂体のTSHが頸部の甲状腺に作用、ACTHが腎上極の副腎皮質に作用)。隣接必須は局所作用のパラクリン・オートクリンの特徴。
✗ 4. 誤り
神経性調節より速やかに作用する。
神経性調節は電気信号の伝導により即時的・瞬間的に働くのに対し、内分泌(液性)調節はホルモンが血流で運ばれ受容体と結合してはじめて作用するため、一般にゆっくり・持続的に作用する。速やかなのは神経性で、速度関係が逆である。
ポイント
  • 内分泌腺は導管をもたず、ホルモンを直接毛細血管に分泌して血流で全身に送り、標的細胞の受容体に作用して液性調節を行う。
  • 覚え方のコツ: 「内=管なし・血へ/外=管あり・体表や管腔へ」のペアで記憶。神経性は「早く短く」、内分泌は「遅く長く」と速度・持続で対比。
  • 関連知識: 外分泌腺の例は汗腺・唾液腺・膵外分泌部・涙腺など。膵臓は外分泌(消化酵素)と内分泌(ランゲルハンス島のホルモン)を兼ね備える混合腺。
  • よくある間違い: 内分泌を神経性より速いと誤認/内分泌腺に導管があると誤記/分泌腺と標的器官が必ず隣接すると思い込む。
  • 臨床応用: 血中ホルモン測定(TSH・コルチゾール・PTHなど)は内分泌疾患診断の基本。自律神経障害とホルモン異常の発現様式の違い(即時的 vs 緩徐)が臨床推論に役立つ。
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題22|内分泌腺の特徴はどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題22|内分泌腺の特徴はどれか。
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