学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ J. 上肢の筋 / Q0957

理由で解く 解剖学

Q0957 運動器系

出典:あマ指 第23回(2015) 問題23
問題
小円筋と同じ神経に支配される筋はどれか。
選択肢
1 棘下筋
2 肩甲下筋
3 三角筋
4 大円筋
解答
正解3(三角筋)
解説
✗ 1. 誤り
棘下筋
棘下筋は「肩甲上神経」支配で、棘上筋とともに肩甲上神経の支配下にある。小円筋(腋窩神経支配)とは異なる神経。
✗ 2. 誤り
肩甲下筋
肩甲下筋は「肩甲下神経(上肩甲下神経)」支配で、大円筋と同じ神経の支配を受ける。小円筋とは異なる神経。
✓ 3. 正しい
三角筋
小円筋は「腋窩神経」支配であり、同じ腋窩神経に支配される筋は三角筋のみである。腋窩神経は腕神経叢後神経束から分枝し、外側腋窩隙(大円筋・小円筋・上腕三頭筋長頭・上腕骨で囲まれる四辺形腔)を通って後方に回り込み、三角筋と小円筋の2筋を支配する。腋窩神経の皮枝は上腕上部外側の皮膚("肩章部")に分布する。
✗ 4. 誤り
大円筋
大円筋は「肩甲下神経」支配で、肩甲下筋と同じ神経の支配を受ける。小円筋とは名前が似ているが支配神経・作用ともに異なる(大円筋は内転・内旋、小円筋は外旋)。
ポイント
  • 中核要点: 腋窩神経の支配筋は「三角筋+小円筋」の2筋。大円筋と小円筋は名前が似ているが、支配神経(大円筋=肩甲下神経、小円筋=腋窩神経)と作用(大円筋=内旋、小円筋=外旋)が全く異なる。
  • 覚え方のコツ: 「大と小で逆」—大円筋=内回し+肩甲下神経、小円筋=外回し+腋窩神経と対照で覚える。
  • 関連知識: 外側腋窩隙(四辺形腔)には腋窩神経と後上腕回旋動脈が通る。内側腋窩隙(三角形腔)には肩甲回旋動脈が通る。
  • よくある間違い: 大円筋と小円筋を同じ支配神経と誤認する/棘下筋を腋窩神経支配と混同する(棘下筋は肩甲上神経)。
  • 臨床応用: 外側腋窩隙症候群(Quadrilateral space syndrome)では腋窩神経と後上腕回旋動脈が圧迫され、三角筋・小円筋の筋力低下と肩上部外側の感覚障害を生じる。
比較表
支配神経 作用
小円筋 腋窩神経 肩関節外旋
三角筋 腋窩神経 肩関節外転・屈曲・伸展
棘下筋 肩甲上神経 肩関節外旋
棘上筋 肩甲上神経 肩関節外転(始動)
肩甲下筋 肩甲下神経 肩関節内旋
大円筋 肩甲下神経 肩関節内転・内旋
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題23|小円筋と同じ神経に支配される筋はどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題23|小円筋と同じ神経に支配される筋はどれか。
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