学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ C. 受精と発生 / Q0449

理由で解く 解剖学

Q0449 生殖器系

出典:鍼灸 第26回(2018) 問題16
問題
人体の発生について正しいのはどれか。
選択肢
1 受精は子宮内で起こる。
2 透明帯は受精直後に消失する。
3 羊膜は胚盤の外胚葉と連続する。
4 母体と胎児の血液は胎盤で混ざり合う。
解答
正解3(羊膜は胚盤の外胚葉と連続する。)
解説
✗ 1. 誤り
受精は子宮内で起こる。
受精は子宮内ではなく、卵管膨大部で起こる。精子が膣→子宮頸管→子宮腔→卵管と進み、膨大部で卵子と出会って受精するのが正常な流れで、「子宮内」は誤り。
✗ 2. 誤り
透明帯は受精直後に消失する。
透明帯は受精後も卵割期を通じて受精卵を包み続け、受精後5〜7日目に胚盤胞が子宮内膜に着床する直前になって消失する。受精直後ではないため誤り。
✓ 3. 正しい
羊膜は胚盤の外胚葉と連続する。
羊膜は胚盤の外胚葉に連続する薄い膜で、胚盤の背側から生じた羊膜腔を囲み、その中に羊水を入れて発育する胎児を浮かべる。発生が進むにつれて羊膜腔は拡大を続け、子宮腔のほとんどを占めるようになる。教科書の「胚盤の外胚葉から連続する袋」との記載どおり、羊膜は外胚葉由来で胚盤外胚葉に連続する構造であり、本肢は正しい。羊水は外部の刺激・振動のクッションとなり、分娩時には子宮口開大を助ける(破水)。
✗ 4. 誤り
母体と胎児の血液は胎盤で混ざり合う。
胎盤では絨毛壁を隔てて母児の血液が物質交換するのみで、両者が直接混ざり合うことはない。絨毛間腔を満たす母体血と絨毛内の胎児毛細血管は絨毛壁で隔てられる関門を形成しており、混ざるとの記述は誤り。
ポイント
  • 羊膜は胚盤の外胚葉から連続する外胚葉由来の膜で、羊水を入れて胎児を包む。
  • 覚え方のコツ: 「羊膜は外、絨毛膜は外(栄養膜)、脱落膜は母体」——胎児由来の膜は外胚葉・栄養膜由来、母体由来は脱落膜、と対比。
  • 関連知識: 羊水=胎児尿+胎児由来分泌液で構成。クッション・体温保持・肺発達に関与。絨毛膜絨毛は胎盤形成の胎児側構造。臍帯は羊膜で覆われ2動脈1静脈が通る。
  • よくある間違い: 受精を子宮内・透明帯を受精直後消失と誤認/母児血液の混合と誤解/羊膜と絨毛膜を取り違える。
  • 臨床応用: 羊水過多・過少は胎児異常のスクリーニングマーカー。前期破水(早期の羊水漏出)は早産・子宮内感染のリスクを高める。羊水穿刺で染色体検査が可能。
比較表
胎児付属物 由来 役割
羊膜 外胚葉 羊水を入れるクッション袋
絨毛膜(栄養膜) 外側の栄養膜 絨毛を伸ばし胎盤を形成
脱落膜 母体(子宮内膜) 胎盤の母体側基盤
臍帯 外胚葉(羊膜で覆う) 2動脈1静脈、胎児〜胎盤連絡
解説画像
鍼灸 第26回(2018) 問題16|人体の発生について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第26回(2018) 問題16|人体の発生について正しいのはどれか。
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