学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ B. 女性生殖器 / Q0440

理由で解く 解剖学

Q0440 生殖器系

出典:あマ指 第25回(2017) 問題22
問題
子宮について正しいのはどれか。
選択肢
1 子宮底部は膣につながる。
2 子宮広間膜に包まれる。
3 子宮動脈は外腸骨動脈の枝である。
4 子宮円索によって骨盤壁に固定される。
解答
正解2(子宮広間膜に包まれる。)
解説
✗ 1. 誤り
子宮底部は膣につながる。
子宮底は子宮体上縁の丸く膨らんだ盲端で、膣腔との連絡はない。子宮と膣がつながるのは最下部の子宮頸で、子宮膣部の外子宮口が膣腔に開くため、この記述は誤り。
✓ 2. 正しい
子宮広間膜に包まれる。
子宮は上方からすっぽりとおおった腹膜が両側に晴れ着の袖のように垂れ下がり、前後の腹膜が合わさって「子宮広間膜」という二重のヒダをつくる。子宮広間膜は子宮を左右から包む形で骨盤側壁に達し、その中には固有卵巣索・子宮円索が含まれ、背面には卵巣間膜が続く。したがって「子宮は子宮広間膜に包まれる」という本肢は腹膜の配置として正しい記述である。子宮広間膜は子宮動脈・卵巣動脈の末梢部や尿管の一部を含み、婦人科手術では重要な解剖学的目印となる。
✗ 3. 誤り
子宮動脈は外腸骨動脈の枝である。
子宮動脈は「内腸骨動脈」の枝で、骨盤壁を内側・前方に走行し子宮広間膜の基部に達してから子宮壁に分布する。外腸骨動脈は大腿動脈の本幹となる血管で、子宮を栄養する枝ではないため誤り。
✗ 4. 誤り
子宮円索によって骨盤壁に固定される。
子宮を前方に引っ張り前傾位に保つ役割が子宮円索にあるのは事実だが、「骨盤壁に固定」するわけではない。子宮円索は鼠径管を通って大陰唇皮下に至る構造である。子宮を骨盤側壁に強く固定するのは主にカルジナル靱帯(子宮頸横靱帯)であり、本肢は誤り。
ポイント
  • 子宮は子宮広間膜という腹膜ヒダに包まれ、固有卵巣索・子宮円索を内部に含む。
  • 覚え方のコツ: 子宮動脈は「内腸骨」動脈の枝、卵巣動脈は「腹大動脈」から直接(発生学的に腎高位)。外腸骨動脈は下肢に向かう、と3系統で暗記。
  • 関連知識: 子宮広間膜の背面には卵巣間膜が続き、その中の索は卵巣動静脈を包む卵巣提索(外側)と固有卵巣索(内側)。子宮頸横靱帯(カルジナル靱帯)が子宮を骨盤側壁に固定。
  • よくある間違い: 子宮動脈を外腸骨動脈の枝と誤認/子宮円索が骨盤側壁に固定すると混同/子宮広間膜と子宮円索の役割を取り違える。
  • 臨床応用: 子宮全摘術では子宮動脈と尿管の交差(水の上の橋="water under the bridge")が重要。広間膜基部で子宮動脈を結紮する際に尿管損傷を避ける必要がある。
比較表
動脈 起始 分布
子宮動脈 内腸骨動脈 子宮壁全体
卵巣動脈 腹大動脈(腎動脈付近) 卵巣・卵管の一部
膣動脈 内腸骨動脈または子宮動脈 膣壁
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題22|子宮について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題22|子宮について正しいのはどれか。
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