学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ B. 女性生殖器 / Q0433

理由で解く 解剖学

Q0433 生殖器系

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題26
問題
子宮に直接つながっていないのはどれか。
選択肢
1 卵巣
2 子宮広間膜
3 子宮円索
4 卵管
解答
正解1(卵巣)
解説
✓ 1. 誤り
卵巣
卵巣は子宮の両側にあるが子宮壁に直接連続しているわけではなく、「固有卵巣索」という線維性の索状物を介して子宮角付近につながっている。卵子の輸送も卵巣から腹腔に排卵→卵管采が取り込み→卵管を介して子宮へ届くため、卵巣と子宮の内腔が直接連絡することはない。他の選択肢(子宮広間膜・子宮円索・卵管)はいずれも子宮に直接結合ないし連続する構造であり、選択肢の中で「子宮に直接つながっていない」のは卵巣のみである。
✗ 2.
子宮広間膜
✗ 正しい。 子宮広間膜は子宮を上方から覆った腹膜が子宮の両側に垂れ下がってつくる腹膜ヒダで、子宮壁の側面に直接連続する構造である。固有卵巣索・子宮円索を内部に含み、背面で卵巣間膜に続く。子宮と連続しているため本肢は「直接つながっていない」ものには該当しない。
✗ 3.
子宮円索
✗ 正しい。 子宮円索は子宮の左右両側の上隅(子宮角付近)から起こり、骨盤側壁を前方に走って鼠径管を通り大陰唇皮下に至る索状物である。子宮壁から直接起こる構造であり、前傾位を保つ役割をもつ。子宮に直接連続しているため該当しない。
✗ 4.
卵管
✗ 正しい。 卵管は子宮角付近で子宮腔に開口し、その先は外側へ伸びて卵管峡部・膨大部・漏斗・卵管采となる。内腔は子宮腔と直接連絡しているため本肢は「直接つながっていない」ものには該当しない。
ポイント
  • 卵巣は固有卵巣索を介して子宮とつながり、子宮壁には直接連続しない。
  • 覚え方のコツ: 子宮から直接生える/開く構造は「卵管・広間膜・円索」、間接につながるのは「卵巣(固有卵巣索を介す)」と区別。
  • 関連知識: 卵巣は外側で卵巣提索により骨盤壁に、内側で固有卵巣索により子宮壁につり下げられる。卵巣動静脈は卵巣提索(腰椎〜骨盤上口)を走り卵巣門から出入り。
  • よくある間違い: 卵巣が子宮に直接連続すると考える/固有卵巣索に卵巣動脈が走ると誤解する(実際は卵巣提索を走る)。
  • 臨床応用: 卵巣捻転(卵巣提索・固有卵巣索を軸に卵巣が回転)は急性下腹部痛の原因。卵管妊娠破裂と鑑別を要する婦人科救急疾患である。
比較表
構造 子宮との連続性 備考
卵巣 直接連続しない(固有卵巣索を介す) 内腔連絡なし
卵管 子宮角で子宮腔に開口 子宮と直接連絡
子宮広間膜 子宮両側の腹膜 子宮と連続
子宮円索 子宮角から起こる索 鼠径管→大陰唇へ
固有卵巣索 子宮壁〜卵巣内側を結ぶ 広間膜内を走る
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題26|子宮に直接つながっていないのはどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題26|子宮に直接つながっていないのはどれか。
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