学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ B. 女性生殖器 / Q0434

理由で解く 解剖学

Q0434 生殖器系

出典:あマ指 第11回(2003) 問題27
問題
卵巣について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 腹膜後器官である。
2 実質性臓器である。
3 種々の卵胞がみられる。
4 女性ホルモンを分泌する。
解答
正解1(腹膜後器官である。)
解説
✓ 1. 誤り
腹膜後器官である。
卵巣は全体を腹膜(卵巣間膜)でおおわれた腹膜内器官(腹腔内器官)であって腹膜後器官ではない。腹膜後器官とは腹膜の背側に位置する腎臓・膵臓・十二指腸下行部・副腎・尿管などを指す。卵巣は子宮の両側で骨盤腔内にあり、卵巣提索と固有卵巣索によりつり下げられる形で腹膜に包まれている。したがって「腹膜後器官である」とする本肢は事実と逆で記述として誤り。本問は「誤っている記述」を問う設問なので、これが正解となる。
✗ 2.
実質性臓器である。
✗ 正しい。 卵巣は内腔を持たない充実性の器官で、皮質と髄質に分かれる。管腔ではなく実質性臓器であるため、この記述は正しく解答ではない。
✗ 3.
種々の卵胞がみられる。
✗ 正しい。 卵巣皮質には原始卵胞・一次卵胞・二次卵胞・胞状卵胞・成熟卵胞(グラーフ卵胞)、および排卵後の赤体・黄体・白体と多段階の卵胞が存在する。記述は正しく解答ではない。
✗ 4.
女性ホルモンを分泌する。
✗ 正しい。 卵胞膜からはエストロゲン(卵胞ホルモン)、黄体からはプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌される。卵巣は代表的な内分泌器官でもあるため、「女性ホルモンを分泌する」は正しい記述で解答ではない。
ポイント
  • 卵巣は腹膜に包まれた腹腔内器官(骨盤腔内)で、腹膜後器官ではない。
  • 覚え方のコツ: 腹膜後器官は「腎・膵・十二指腸・副腎・尿管」のライン。卵巣はそれとは別に骨盤腔の腹膜内器官と対比。
  • 関連知識: 卵巣は実質性臓器、皮質に卵胞、髄質に血管。卵胞膜からエストロゲン、黄体からプロゲステロン。卵巣間膜・卵巣提索・固有卵巣索で固定。
  • よくある間違い: 卵巣を後腹膜臓器と誤解する/「中腔性」と混同/間膜がないと誤認。
  • 臨床応用: 卵巣腫瘍は腹腔内で発育するため腹膜播種を起こしやすい。卵巣捻転は提索を軸に回転し急性腹症となる。
比較表
器官 腹膜との関係
卵巣・子宮・卵管 腹膜内器官(骨盤腔内)
腎臓・副腎 腹膜後器官
膵臓・十二指腸下行部 腹膜後器官
尿管 腹膜後器官
膀胱 腹膜下器官
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題27|卵巣について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題27|卵巣について誤っている記述はどれか。
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