学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ B. 女性生殖器 / Q0432

理由で解く 解剖学

Q0432 生殖器系

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題23
問題
子宮について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 子宮底は腟につながる。
2 表面は腹膜で覆われる。
3 内膜は粘膜である。
4 筋層は平滑筋である。
解答
正解1(子宮底は腟につながる。)
解説
✓ 1. 誤り
子宮底は腟につながる。
子宮底は子宮体部の上縁で丸く膨らんだ盲端部分で、子宮の最上部にある。膣腔と連絡するのは最下部の子宮頸部(子宮膣部の外子宮口)であり、子宮底が膣とつながるとする本肢は事実と逆で記述として誤り。本問は「誤っている記述」を選ぶ設問なので、これが正解である。子宮の上下位置関係は「底→体→峡→頸→膣部」の順で上から下へ並ぶ点を整理して押さえておきたい。
✗ 2.
表面は腹膜で覆われる。
✗ 正しい。 子宮体部の前面・後面・子宮底は腹膜(子宮外膜=漿膜)に覆われ、両側の腹膜は子宮広間膜として垂れ下がる。表面を腹膜がおおう記述は正しいため解答ではない。
✗ 3.
内膜は粘膜である。
✗ 正しい。 子宮壁は内側から子宮内膜(粘膜)・子宮筋層・子宮外膜(漿膜)の3層構造で、子宮内膜は単層円柱上皮におおわれ固有層に子宮腺をもつ粘膜である。機能層が月経で脱落し、基底層から再生する。正しい記述。
✗ 4.
筋層は平滑筋である。
✗ 正しい。 子宮筋層は子宮壁で最も厚く、錯綜する平滑筋でできている。分娩時の陣痛はこの平滑筋の自動収縮であり、横紋筋ではない。記述は正しいため解答ではない。
ポイント
  • 子宮底は最上部の盲端で膣腔には連絡しない。膣とつながるのは最下部の子宮頸である。
  • 覚え方のコツ: 子宮壁3層は内側から「粘膜(内膜)→平滑筋(筋層)→漿膜(外膜)」、他の管腔臓器と同じ構成。
  • 関連知識: 子宮内膜は機能層(月経で剝離)と基底層(再生源)に分かれ、ラセン動脈が供給。子宮外膜は体部の前後面と底のみ腹膜で、他は結合組織。
  • よくある間違い: 子宮底を下方に置いて膣と連絡と誤解する/子宮筋層を横紋筋と混同する。
  • 臨床応用: 陣痛は子宮平滑筋の律動的収縮。子宮収縮薬(オキシトシン等)で誘発・増強できる。分娩後の子宮復古不全は弛緩出血の原因。
比較表
子宮壁3層 別名 組織
子宮内膜 粘膜 単層円柱上皮+固有層(子宮腺)
子宮筋層 筋層 平滑筋(最も厚い)
子宮外膜 漿膜 腹膜(底・体の前後面のみ)
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題23|子宮について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題23|子宮について誤っている記述はどれか。
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