学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ A. 男性生殖器 / Q0419

理由で解く 解剖学

Q0419 生殖器系

出典:鍼灸 第27回(2019) 問題24
問題
男性生殖器について正しいのはどれか。
選択肢
1 セルトリ細胞は男性ホルモンを分泌する。
2 射精管は陰茎を貫いている。
3 精子は精囊に蓄えられる。
4 精巣上体は陰囊内にある。
解答
正解4(精巣上体は陰囊内にある。)
解説
✗ 1. 誤り
セルトリ細胞は男性ホルモンを分泌する。
セルトリ細胞は男性ホルモンを分泌しない。セルトリ細胞は精細管内部の支持細胞で、精子形成細胞の保持と栄養、血液精巣関門の形成、インヒビンや抗ミュラー管ホルモンの分泌を担う。男性ホルモン(テストステロン)を分泌するのは精細管間質のライディッヒ細胞(間細胞)である。
✗ 2. 誤り
射精管は陰茎を貫いている。
射精管は陰茎ではなく前立腺を貫いている。射精管は精管膨大部と精嚢管の合流部から前立腺実質内に進入し、尿道前立腺部(精丘)に開口する。陰茎内を通る管は尿道(尿道海綿体部)のみで、射精管は陰茎には達しない。
✗ 3. 誤り
精子は精囊に蓄えられる。
精子は精嚢ではなく精巣上体(主に精巣上体管の尾部)に蓄えられる。精嚢は精子を蓄える器官ではなく、果糖・プロスタグランジンを含む分泌液を射精時に放出する付属腺で、名前から貯蔵庫と誤解しやすい代表的な引っかけ所である。
✓ 4. 正しい
精巣上体は陰囊内にある。
精巣上体は陰嚢内に存在する。精巣の上部から後縁にのる鶏冠状の構造で、頭・体・尾の3部に分けられ、曲がりくねった精巣上体管(引き伸ばすと4〜5m)が内部を走行する。精子の貯蔵と成熟の場で、未熟な精子はここを約3日かけて通過する間に運動能と受精能を獲得する。陰嚢を外から触診したとき精巣の後上縁にやや柔らかく触れる部分が精巣上体である。
ポイント
  • 精巣上体は陰嚢内に位置し、精子を貯蔵・成熟させる。精子貯蔵器官は精嚢ではなく精巣上体である。
  • 覚え方のコツ: 「精巣“上体”=精巣の上にのる」で位置、「“嚢”にあり“貯”蔵」で機能を語感で固定。
  • 関連知識: 男性ホルモン分泌はライディッヒ細胞(間質)。射精管は前立腺内、陰茎に達する管は尿道(尿道海綿体部)のみ。
  • よくある間違い: 精子を精嚢に蓄えると誤答(名前の連想)/セルトリ細胞を男性ホルモン分泌と混同/射精管が陰茎まで伸びると誤認する。
  • 臨床応用: 精巣上体炎は細菌感染(若年は性感染症、高齢は尿路系由来)で陰嚢痛・腫脹を呈し、精巣捻転との鑑別がしばしば問題になる。
解説画像
鍼灸 第27回(2019) 問題24|男性生殖器について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第27回(2019) 問題24|男性生殖器について正しいのはどれか。
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