学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ A. 男性生殖器 / Q0415

理由で解く 解剖学

Q0415 生殖器系

出典:鍼灸 第15回(2007) 問題24
問題
男性生殖器について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 精索は鼡径靭帯の上を通る。
2 陰嚢の正中部には縫線がみられる。
3 精管は膀胱に開口する。
4 尿道球腺は左右1 対ある。
解答
正解3(精管は膀胱に開口する。)
解説
✗ 1.
精索は鼡径靭帯の上を通る。
✗ 正しい。 この記述は正しい。精索は鼠径管内を通り、外鼠径輪を出た後は鼠径靭帯の「上方」を経由して陰嚢へ達する。鼠径靭帯の下方を通るのは大腿動静脈・大腿神経・リンパ節などで、精索は通らない。本問は誤りを選ぶ問題のため、これは選択しない。
✗ 2.
陰嚢の正中部には縫線がみられる。
✗ 正しい。 この記述は正しい。陰嚢は中隔によって左右に分けられ、それに対応して表面の皮膚には正中線に沿って縫線(陰嚢縫線)が観察される。発生学的に左右の性器結節が癒合した痕跡である。本問は誤りを選ぶ問題のため、これは選択しない。
✓ 3. 誤り
精管は膀胱に開口する。
精管は膀胱ではなく尿道に開口する。精管は膀胱の後面をまわり前立腺を貫くところで著しく細くなり射精管となる。射精管は精嚢の導管と合流して前立腺を貫通し、尿道前立腺部(精丘)に開口する。精管が直接膀胱に開口する経路は存在せず、これが誤った記述で本問の正解である。泌尿路と生殖路が合流するのは尿道前立腺部である点を明確に押さえること。
✗ 4.
尿道球腺は左右1 対ある。
✗ 正しい。 この記述は正しい。尿道球腺(カウパー腺)は前立腺の下方、尿生殖隔膜の中に左右1対のエンドウ豆大として存在する粘液腺で、導管は尿道海綿体部に開口する。本問は誤りを選ぶ問題のため、これは選択しない。
ポイント
  • 精管は膀胱ではなく尿道(前立腺部)に開口する。膀胱後面を回って前立腺内で射精管となり尿道に合流する。
  • 覚え方のコツ: 「尿と精の合流点=尿道前立腺部」と一点集中で暗記。膀胱は尿だけ、精は尿道で初めて合流、と機能経路で整理。
  • 関連知識: 精管の前立腺貫通部は精管膨大部を経て射精管となり、精嚢管と合流したあと前立腺を貫いて精丘に開口。尿道は前立腺部→隔膜部→海綿体部の3部に分かれる。
  • よくある間違い: 精管を膀胱開口と誤認(泌尿路と生殖路の合流点を膀胱と勘違い)/精索が鼠径靭帯下を通ると誤答/尿道球腺を片側のみと誤認。
  • 臨床応用: 前立腺部尿道は射精の共通通路で、前立腺肥大による尿道圧迫は排尿障害と射出障害の両方を生じる。前立腺全摘後はしばしば射精機能を失う。
解説画像
鍼灸 第15回(2007) 問題24|男性生殖器について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第15回(2007) 問題24|男性生殖器について誤っている記述はどれか。
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