学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ A. 男性生殖器 / Q0416

理由で解く 解剖学

Q0416 生殖器系

出典:あマ指 第19回(2011) 問題26
問題
男性泌尿生殖器について直腸から触れることのできるのはどれか。
選択肢
1 精巣上体
2 射精管
3 膀胱
4 前立腺
解答
正解4(前立腺)
解説
✗ 1. 誤り
精巣上体
精巣上体は陰嚢内で精巣の上部から後縁にのる構造で、直腸からは距離的に遠くて触れられない。陰嚢を外から直接触診して触知可能であり、直腸診の対象にはならない。
✗ 2. 誤り
射精管
射精管は精管膨大部と精嚢管の合流後、前立腺の実質内を貫通する細い管で、直腸壁から触れるほどの表層にはなく、直腸診では確認できない。前立腺に埋没している構造である。
✗ 3. 誤り
膀胱
膀胱は直腸の前方にあるが、間には精嚢・前立腺・直腸膀胱窩(腹膜腔)が介在し、膀胱壁を直接直腸診で触知することは通常できない。直腸からの触診対象としては不適切である。
✓ 4. 正しい
前立腺
前立腺は膀胱の直下に位置し、その後面が直腸前壁と接する関係にある。直腸に指を挿入すると直腸前壁ごしに前立腺後面が容易に触知でき、大きさ・硬さ・表面の性状(正常はクリの大きさで表面はやや硬くなめらか)を評価できる。これが直腸診(DRE)で、前立腺肥大症や前立腺がんのスクリーニングに用いられる重要な臨床手技である。精嚢も直腸上部で前立腺上縁の左右に触れる場合があるが、本問の選択肢では前立腺が最適解となる。
ポイント
  • 前立腺は直腸前壁越しに触知でき、直腸診(DRE)で大きさ・硬さ・表面性状を評価する。
  • 覚え方のコツ: 「前立腺=直腸の“お隣さん”」で位置関係を固定。膀胱は前立腺より奥にあるため触れにくい、と距離で序列化。
  • 関連知識: 前立腺の中央葉・側葉は肥大時に尿道を圧迫。精嚢は前立腺の上縁から斜め上後方へ伸び、精管膨大部とともに直腸の前上方に位置する。
  • よくある間違い: 膀胱や精嚢本体を一次的触診対象と誤答/精巣・精巣上体を直腸診対象と誤解する(陰嚢外から触診)。
  • 臨床応用: 前立腺癌のスクリーニングでは直腸診(DRE)+PSAを併用。前立腺肥大症では正常より大きく均一で弾性硬、前立腺癌では硬結や表面の凹凸を触れる。
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題26|男性泌尿生殖器について直腸から触れることのできるのはどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題26|男性泌尿生殖器について直腸から触れることのできるのはどれか。
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