学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ A. 男性生殖器 / Q0412

理由で解く 解剖学

Q0412 生殖器系

出典:あマ指 第13回(2005) 問題27
問題
精巣について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 陰嚢の中にある。
2 精細管で精子が産生される。
3 間質にセルトリ細胞が存在する。
4 間細胞は男性ホルモンを分泌する。
解答
正解3(間質にセルトリ細胞が存在する。)
解説
✗ 1.
陰嚢の中にある。
✗ 正しい。 この記述は正しい。精巣は発生期に後腹壁で形成された後、胎生後期に鼠径管を通って陰嚢内に下降する。陰嚢内は腹腔より2〜3度低温で、精子形成に適した環境となっている。本問は誤りを選ぶ問題のため、これは選択しない。
✗ 2.
精細管で精子が産生される。
✗ 正しい。 この記述は正しい。精細管(曲精細管)は精巣小葉内を迂曲する管で、内腔の精上皮で精子が産生される。精祖細胞→精母細胞→精子細胞→精子の順に成熟し、セルトリ細胞が支持役を担う。本問は誤りを選ぶ問題のため、これは選択しない。
✓ 3. 誤り
間質にセルトリ細胞が存在する。
セルトリ細胞は間質ではなく精細管の「内部(精上皮)」に存在する支持細胞である。基底膜から内腔面まで達する大型の円錐状細胞で、精子形成細胞を保持・栄養し、インヒビンや抗ミュラー管ホルモン(AMH)を分泌する。一方、間質に存在するのはライディッヒ細胞(間細胞)であり、これと混同しないことが本問の要点である。
✗ 4.
間細胞は男性ホルモンを分泌する。
✗ 正しい。 この記述は正しい。間細胞(ライディッヒ細胞)は精細管の間質に大小の集団を作り散在し、LH刺激でテストステロンなどの男性ホルモンを分泌する。思春期以降の二次性徴発現と精子形成促進に必須である。本問は誤りを選ぶ問題のため、これは選択しない。
ポイント
  • セルトリ細胞は精細管の内部(精上皮)にあり、間質にあるのはライディッヒ細胞(間細胞)である。
  • 覚え方のコツ: 「“セル”トリ=細胞を“連れる”支持、内側に布陣/ライ“ディ”ッヒ=Di=DH(男性ホルモン)、外に布陣」と配置と機能をリンク。
  • 関連知識: 精巣は陰嚢内→体温より低温で精子形成に適する。セルトリ細胞は血液精巣関門を形成し、精子形成細胞を免疫系から隔離。
  • よくある間違い: セルトリとライディッヒの局在入れ替え/精巣の腹腔内位置を常態と誤認/精細管内の細胞層順序の混同。
  • 臨床応用: セルトリ細胞のみ症候群(SCOS)は精細管に精子形成細胞を欠きセルトリ細胞のみ残る無精子症の原因。停留精巣はセルトリ細胞機能低下と精子形成障害の代表疾患。
比較表
細胞 局在 機能
セルトリ細胞 精細管の内(精上皮) 精子形成細胞の支持・栄養、血液精巣関門、インヒビン・AMH分泌
ライディッヒ細胞(間細胞) 精細管の外(間質) テストステロン分泌(LH応答)
精祖細胞〜精子細胞 精細管の内(精上皮) 精子形成(減数分裂を含む)
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題27|精巣について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題27|精巣について誤っている記述はどれか。
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