学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ A. 男性生殖器 / Q0406

理由で解く 解剖学

Q0406 生殖器系

出典:鍼灸 第5回(1997) 問題24
問題
生殖器について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 精巣は陰嚢中に位置する。
2 卵巣は骨盤腔に位置する。
3 精索は精嚢を支持する。
4 子宮円索は子宮を支持する。
解答
正解3(精索は精嚢を支持する。)
解説
✗ 1.
精巣は陰嚢中に位置する。
✗ 正しい。 この記述は正しい。精巣は胎生期に後腹壁で発生した後、鼠径管を通って陰嚢内に下降し、以降生涯にわたり陰嚢内に位置する。腹腔より約2〜3度低い陰嚢内温度が精子形成に必要で、これを保つために肉様膜が収縮・弛緩し挙睾反射も働く。本問は誤りを選ぶ問題のため、これは選択しない。
✗ 2.
卵巣は骨盤腔に位置する。
✗ 正しい。 この記述は正しい。卵巣は小骨盤(骨盤腔)の側壁、子宮広間膜後面に位置し、卵巣提索(骨盤漏斗靱帯)と固有卵巣索によって支持される。男性の精巣が陰嚢へ下降するのに対し、卵巣は骨盤内にとどまる点が対照的である。本問は誤りを選ぶ問題のため、これは選択しない。
✓ 3. 誤り
精索は精嚢を支持する。
精索は精嚢ではなく精巣を支持する構造である。精索とは精管・精巣動脈・蔓状静脈叢・神経・リンパ管を結合組織で束ね、精巣挙筋で包んだヒモ状の構造で、陰嚢の精巣から上行し鼠径管を通って骨盤腔に入る。精嚢は膀胱後下方に固定され、精索との解剖学的連続はない。
✗ 4.
子宮円索は子宮を支持する。
✗ 正しい。 この記述は正しい。子宮円索(子宮円靱帯)は子宮底の両側から子宮広間膜の前葉下を走り、鼠径管を通って大陰唇の結合組織に終わる索状構造で、子宮の前傾前屈位を保つ支持役を担う。男性の精巣導帯の遺残に相当する。本問は誤りを選ぶ問題のため、これは選択しない。
ポイント
  • 精索は精管・精巣動静脈・神経を束ねた索状構造で、精嚢ではなく精巣の支持に関わる。
  • 覚え方のコツ: 「精索=精巣の“索”」と語呂。精索の構成は“管・動・静・神”(精管・精巣動脈・蔓状静脈叢・神経)と4要素で覚える。
  • 関連知識: 精索は鼠径管を通る。男性の精索に対応する女性の構造は子宮円索(いずれも鼠径管通過)。精嚢は膀胱後下方に固定され、精索に含まれない。
  • よくある間違い: 精索と精嚢の名称混同/精索の構成に精嚢を含めると誤認/卵巣を腹腔内ではなく陰嚢に相当する位置と誤解する。
  • 臨床応用: 精索静脈瘤(蔓状静脈叢の拡張)は左側に多く、陰嚢温上昇で男性不妊の原因となる。精索捻転は急性陰嚢症候群の鑑別重要。
解説画像
鍼灸 第5回(1997) 問題24|生殖器について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第5回(1997) 問題24|生殖器について誤っている記述はどれか。
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