
この図の解説
骨盤の正中矢状断で、膀胱から陰茎先端までの尿の通り道をたどってみよう。図で尿道は上から「前立腺部」「隔膜部」「海綿体部」の3つに区分されている。膀胱の内尿道口から始まった尿道は、まず前立腺を貫く(前立腺部)。ここで精液を運ぶ射精管が合流し、尿路と生殖路が一本になる点に注目したい。続いて骨盤底をつくる尿生殖隔膜を貫き(隔膜部)、この短い区間に随意筋である外尿道括約筋が発達する。さらに陰茎内部の尿道海綿体の中を走り(海綿体部)、陰茎先端の外尿道口に開く。男性尿道は約16〜18cmと長く、女性の約3cmと大きく異なる。この長さと3区分、射精管の合流が男性尿道の要点である。
学習の要点
- 男性尿道は約16〜18cmと長く、膀胱の内尿道口に始まり陰茎先端の外尿道口に開く。走行順に前立腺部・隔膜部・海綿体部の3部に分けられる。
- 覚え方のコツ:「前・隔・海(ぜん・かく・かい)」の順で上から下へ。前立腺→尿生殖隔膜→陰茎海綿体を貫く道筋とセットで覚える。
- 関連知識:前立腺部で射精管が合流し、尿道は排尿と射精を兼ねる管となる。射精管は精管膨大部と精嚢が合流してできる。
- よくある間違い:外尿道括約筋は前立腺の位置ではなく、尿生殖隔膜を貫く隔膜部にある。横紋筋の随意筋で、大脳の命令で開いて排尿する。
- 臨床応用:男性尿道は長く前立腺部で屈曲があるため、導尿カテーテル挿入は女性より難しい。前立腺肥大では前立腺部が圧迫され排尿障害を生じる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
男性尿道の( )部では、精液を運ぶ射精管が合流する。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 前立腺
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。