学習トップ理由で解く 解剖学第5章 ▸ A. 腎臓 / Q0357

理由で解く 解剖学

Q0357 泌尿器系

出典:あマ指 第12回(2004) 問題29
問題
腎臓について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 腹膜後器官である。
2 右腎は左腎より高い位置にある。
3 皮質と髄質が区別される。
4 脂肪組織に囲まれる。
解答
正解2(右腎は左腎より高い位置にある。)
解説
✗ 1.
腹膜後器官である。
✗ 正しい。 この記述は解剖学的に正しい。腎臓は後腹壁に位置し、前面のみ壁側腹膜に覆われる腹膜後器官(後腹膜器官)である。十二指腸水平部・膵臓・副腎なども同じく腹膜後器官に属する。
✓ 2. 誤り
右腎は左腎より高い位置にある。
これが誤っている記述である。右腎は右上方にある「肝臓(特に右葉)」に押し下げられるため、左腎より約半椎体分「低い」位置にある。左腎の上端は第11胸椎、右腎の上端は第12胸椎の高さが目安である。左右の上下関係を逆に覚えやすいので注意する。
✗ 3.
皮質と髄質が区別される。
✗ 正しい。 この記述は解剖学的に正しい。腎実質は外層の皮質と内層の髄質に区別される。皮質には腎小体(糸球体とボーマン嚢)と曲尿細管が集まり、髄質は錐体状を呈し集合管と直尿細管が走る。
✗ 4.
脂肪組織に囲まれる。
✗ 正しい。 この記述は解剖学的に正しい。腎臓は線維被膜に包まれ、その外側を脂肪被膜(脂肪嚢)が取り囲み、さらに腎筋膜(ゲロタ筋膜)で支持される。この脂肪は外力を緩衝し腎臓を一定位置に保持する働きをもつ。
ポイント
  • 右腎は肝臓に押されて左腎より約半椎体分低く位置し、左腎のほうが高い位置にある。
  • 覚え方のコツ: 「肝臓は右上、だから右腎が下がる」と因果でイメージ。左腎は障害物なしで高位置。
  • 関連知識: 腎門の高さは左第1腰椎・右第2腰椎が目安。腎臓は腹膜後器官で前面のみ腹膜に接する。
  • よくある間違い: 「右が高い」と覚え違える。肝臓の存在を思い出せば迷わない。
  • 臨床応用: 腎生検や第12肋骨下縁の打診で腎位置を確認する際、左右で高さが異なることを前提に触診部位を決める。
比較表
項目 右腎 左腎
上端の高さ 第12胸椎 第11胸椎
腎門の高さ 第2腰椎 第1腰椎
上方の隣接臓器 肝臓右葉 脾臓・胃
位置的特徴 低位 高位
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題29|腎臓について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題29|腎臓について誤っている記述はどれか。
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