学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ B. 女性生殖器 / Q0435

理由で解く 解剖学

Q0435 生殖器系

出典:あマ指 第12回(2004) 問題30
問題
通常、卵子が受精する部位はどれか。
選択肢
1 腹膜腔内
2 卵管内
3 子宮内
4 膣 内
解答
正解2(卵管内)
解説
✗ 1. 誤り
腹膜腔内
卵子は排卵時に一時的に腹腔に放出されるが、ここは受精の場ではなく、すぐに卵管采に取り込まれて卵管内に移動する。腹腔内で精子と出会って受精が起こるのは例外的な腹腔妊娠であり、通常の受精部位ではない。
✓ 2. 正しい
卵管内
受精は卵管の外側1/2を占める「卵管膨大部」で起こる。排卵された卵子は卵管采から腹腔口を経て卵管へ入り、膨大部で精子と出会って受精する。膣内に射精された精子は子宮頸管→子宮腔→卵管峡部と進み、膨大部で卵子と融合して受精卵となる。受精卵はその後、卵管の平滑筋運動と線毛運動により子宮へ運ばれながら卵割を繰り返し、3〜4日で桑実胚、5〜7日で胚盤胞となって子宮内膜に着床する。したがって受精の場は広くは「卵管内」(細かくは卵管膨大部)と表現される。
✗ 3. 誤り
子宮内
子宮腔は受精卵が胚盤胞の段階で子宮内膜に着床する場であって、受精の場ではない。受精卵はすでに卵管内で形成され、卵割しながら子宮へ運ばれてくる。子宮腔で精子と卵子が出会って受精するわけではない。
✗ 4. 誤り
膣 内
膣内は射精された精子が最初に到達する場所であるが、ここには卵子は存在しないため受精は起こらない。精子は膣内から子宮頸管を経て子宮腔・卵管へと進み、卵管膨大部で卵子と出会う。
ポイント
  • 通常、受精は卵管の外側1/2を占める「卵管膨大部」で起こる(広くは卵管内)。
  • 覚え方のコツ: 「膨大部で出会う(受精)、子宮で着く(着床)」と2地点で場所を区別して暗記。
  • 関連知識: 精子の経路=膣→頸管→子宮腔→卵管峡部→膨大部。卵子の経路=卵巣→腹腔→卵管采→膨大部。ここで合流して受精。
  • よくある間違い: 「受精は子宮内」「受精は腹腔内」と誤認する/着床の場と受精の場を混同する。
  • 臨床応用: 受精卵が卵管壁に着床すると卵管妊娠(子宮外妊娠)となり、破裂すれば腹腔内大出血で母体生命の危機。膨大部妊娠が最多。
比較表
生殖過程 場所 タイミング
排卵 卵巣表面→腹腔 周期14日目頃
卵管采による取込 腹腔口 排卵直後
受精 卵管膨大部 排卵後約24時間以内
桑実胚 卵管内 受精後3〜4日
着床 子宮内膜(子宮体部) 受精後5〜7日
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題30|通常、卵子が受精する部位はどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題30|通常、卵子が受精する部位はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手