学習トップ理由で解く 解剖学第4章 ▸ G. 大腸 / Q0324

理由で解く 解剖学

Q0324 消化器系

出典:あマ指 第30回(2022) 問題18
問題
腹膜後臓器はどれか。
選択肢
1 横行結腸
2 十二指腸
3 回 腸
4 肝 臓
解答
正解2(十二指腸)
解説
✗ 1. 誤り
横行結腸
横行結腸は横行結腸間膜により後腹壁に連結される可動性のある腹膜内臓器で、腹膜後には分類されない。大腸のうち上行結腸・下行結腸が腹膜後臓器(二次性)で、横行結腸・S状結腸は腹膜内臓器である。
✓ 2. 正しい
十二指腸
十二指腸は胃幽門に続く小腸の起始部で、C字形に膵頭を取り囲みながら後腹壁に癒着する。第1部(球部)は腹膜内にあるが、第2〜4部は後腹壁に固定された二次性の腹膜後臓器である。胃・十二指腸はもともと間膜を持つ腹膜内臓器だったが、発生過程で膵臓とともに後腹壁に癒着した経緯を持つ。したがって本肢が正解である。十二指腸は膵臓とともに腹膜後臓器の代表例で、膵炎の炎症波及や後腹膜血腫の原因となる位置関係を有する。
✗ 3. 誤り
回 腸
回腸は小腸の末端部で腸間膜を持つ典型的な腹膜内臓器である。腸間膜根で後腹壁に接続するが、臓器自体は腹腔内を自由に動くため腹膜後ではない。空腸も同様である。
✗ 4. 誤り
肝 臓
肝臓は右上腹部に位置する最大の実質臓器で、無漿膜野(横隔膜直下の一部)を除く大部分が腹膜(漿膜)で覆われ、肝冠状間膜・三角間膜・肝鎌状間膜・肝十二指腸間膜などの腹膜ヒダで固定される腹膜内臓器である。腹膜後ではない。
ポイント
  • 十二指腸(第2〜4部)は膵臓とともに後腹壁に癒着した二次性腹膜後臓器。第1部(球部)のみ腹膜内。
  • 覚え方のコツ: 腹膜後臓器は「SAD PUCKER」(副腎・大動脈/IVC・十二指腸・膵臓・尿管・結腸の上行/下行・腎臓・食道腹部/直腸下部)。消化管で腹膜後なのは十二指腸・膵臓・上行/下行結腸・直腸下部。
  • 関連知識: 横行結腸・S状結腸は間膜を持ち腹膜内臓器。肝臓・空腸・回腸も腹膜内。
  • よくある間違い: 横行結腸を腹膜後と誤認/肝臓を腹膜後と誤解/十二指腸全体を腹膜内と思い込む。
  • 臨床応用: 十二指腸潰瘍の後壁穿孔は後腹膜腔へ穿破し気腹を生じにくい。膵炎の炎症は後腹膜腔に沿って広がり、十二指腸・腎臓周囲・大動脈周囲に波及する。
解説画像
あマ指 第30回(2022) 問題18|腹膜後臓器はどれか。 解説図
あマ指 第30回(2022) 問題18|腹膜後臓器はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手