学習トップ理由で解く 解剖学第4章 ▸ B. 口腔(歯・舌・唾液腺) / Q0264

理由で解く 解剖学

Q0264 消化器系

出典:あマ指 第9回(2001) 問題35
問題
次の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 パチニ小体 - 表皮
2 味蕾 - 有郭乳頭
3 黄斑 - 網膜
4 蝸牛 - 内耳
解答
正解1(パチニ小体 - 表皮)
解説
✓ 1. 誤り
パチニ小体 - 表皮
パチニ小体(ファーター・パチニ小体)は振動や圧覚を感じる大型の機械受容器で、皮膚の真皮深層や皮下組織に存在する。表皮は重層扁平上皮からなる無血管の層で、ここに封入されるのはメルケル盤や自由神経終末・ランゲルハンス細胞などで、パチニ小体は含まれない。したがって「パチニ小体―表皮」という組合せは誤りで、本問の正答(誤り選択)となる。
✗ 2.
味蕾 - 有郭乳頭
✗ 正しい。 味蕾は花のつぼみに似た味覚受容器で、舌の葉状乳頭・有郭乳頭の側壁に多数分布し、茸状乳頭にも散在する。分界溝の前に並ぶ有郭乳頭には特に豊富な味蕾が存在するため、組合せは正しい。
✗ 3.
黄斑 - 網膜
✗ 正しい。 黄斑(黄斑部・黄点)は網膜の視軸上に位置する直径約2mmの楕円形領域で、中心窩を含む視力の最鋭敏部位である。錐体細胞が密集し色覚と精細視を担う。網膜内の構造として組合せは正しい。
✗ 4.
蝸牛 - 内耳
✗ 正しい。 蝸牛(かぎゅう)は側頭骨錐体部内の骨迷路・膜迷路に含まれる聴覚器官で、コルチ器が音を電気信号に変換する。半規管・前庭とともに内耳の3要素をなすため、組合せは正しい。
ポイント
  • パチニ小体は振動・圧を受容する皮膚受容器で、真皮深層〜皮下組織に存在する(表皮ではない)。
  • 覚え方のコツ: 「パチニ=深い(深部圧)」、メルケル=浅い(表皮基底)で深さを対比。層別に記憶すると組合せ問題に強くなる。
  • 関連知識: 皮膚の機械受容器は深さ別に、マイスネル小体(真皮乳頭層・触覚)・メルケル盤(表皮基底・触覚)・パチニ小体(深層・振動)・ルフィニ終末(真皮・伸展)。
  • よくある間違い: パチニ小体を表皮に配置する/メルケル盤と混同する。
  • 臨床応用: 末梢神経障害(糖尿病性神経障害など)ではパチニ小体機能低下により振動覚が先に障害される。音叉(128Hz)を用いた振動覚検査は早期スクリーニングに有用。
比較表
感覚受容器 部位 機能
パチニ小体 真皮深層・皮下組織 振動覚・深部圧
マイスネル小体 真皮乳頭層 触覚(速順応)
メルケル盤 表皮基底層 触覚(遅順応)
味蕾 有郭乳頭・葉状乳頭・茸状乳頭 味覚
解説画像
あマ指 第9回(2001) 問題35|次の組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第9回(2001) 問題35|次の組合せで誤っているのはどれか。
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