
この図の解説
この表は左右の主気管支を「直径・長さ・角度・分岐」の4項目で対比している。まず右列と左列を見比べ、右気管支が「太い・短い・垂直に近い・3岐」、左気管支が「細い・長い・水平に近い・2岐」と、ちょうど対になっていることを押さえたい。気管は第5胸椎の高さ、心臓の上後方で左右に分かれる。右気管支が太く垂直に近く走るのは、この後さらに右肺の上・中・下葉へ向かう3本の葉気管支に分かれるためで(3岐)、左は上・下葉へ2本に分かれる(2岐)。臨床上もっとも重要なのは角度で、垂直に近い右側は落ち込みやすく、誤って吸い込んだ異物は右気管支から右肺へ入りやすい。表の一つ一つの語が、なぜそうなるかとセットで頭に入ると忘れにくい。
学習の要点
- 右気管支は太く・短く・垂直に近く3岐、左気管支は細く・長く・水平に近く2岐で、全項目が左右で対になる。
- 覚え方のコツ: 「右は太短(ふとみじか)・垂直・3」、肺葉数(右3・左2)がそのまま葉気管支の分岐数(右3岐・左2岐)に一致する。
- 関連知識: 気管は約20個の馬蹄形の気管軟骨からなり、後壁は軟骨を欠く膜性壁。分岐部は第5胸椎の高さで心臓の上後方にある。
- よくある間違い: 「左右どちらの直径が太いか」を混同しやすい。太いのは右。長いのは左と覚え、太さと長さを取り違えない。
- 臨床応用: 気道異物・誤嚥性肺炎・気管挿管時のチューブ深入りは、垂直に近い右気管支側に起こりやすい。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
右肺は( ① )葉、左肺は( ② )葉に分かれ、これに対応して右気管支は( ③ )本、左気管支は( ④ )本の葉気管支に分かれる。①〜④に入る数字を答えよ。
答えを見る
答え: ①3 ②2 ③3 ④2
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。