学習トップ理由で解く 解剖学第3章 ▸ C. 気管と気管支 / Q0239

理由で解く 解剖学

Q0239 呼吸器系

出典:あマ指 第23回(2015) 問題20
問題
気管が始まる高さはどれか。
選択肢
1 第1 頚椎
2 第3 頚椎
3 第6 頚椎
4 第1 胸椎
解答
正解3(第6 頚椎)
解説
✗ 1. 誤り
第1 頚椎
第1頸椎(環椎)は咽頭より上方の頭蓋底近くの高さで、気道としては鼻咽頭〜口咽頭付近に相当する。気管の起始点とは大きく離れており、解剖学的にあり得ない高さである。
✗ 2. 誤り
第3 頚椎
第3頸椎の高さは舌骨付近に相当し、喉頭上部(喉頭蓋〜甲状軟骨上縁)のレベルである。この高さではまだ喉頭であり、気管は始まっていない。第4〜5頸椎が甲状軟骨、第6頸椎が輪状軟骨下縁=気管起始部という階層関係を整理する必要がある。
✓ 3. 正しい
第6 頚椎
気管は喉頭の最下部にある輪状軟骨の下縁、すなわち第6頸椎の高さで始まり、そこから垂直に下行する。以降気管は約10cm(10〜13cm)続き、第4-5胸椎の高さ(胸骨角レベル)の気管分岐部で左右の主気管支に分岐する。体表からは喉仏(甲状軟骨隆起)のすぐ下に輪状軟骨が触れ、その下方に気管が触知できる。気管切開は一般に輪状軟骨より2〜3横指下方の第2〜4気管軟骨の高さで行われる。
✗ 4. 誤り
第1 胸椎
第1胸椎の高さはすでに気管起始部より下方で、気管の上部〜中部にあたる。気管の起始点は第6頸椎であり、第1胸椎には既に気管の一部が位置している。上端(C6)と下端(Th4-5)を取り違えないよう注意を要する。
ポイント
  • 気管は第6頸椎(輪状軟骨下縁)から始まり、第4-5胸椎(気管分岐部)までの約10cmを占める。
  • 覚え方のコツ: 「C6に始まりTh4-5に分岐、間は10cm」と3点セットで暗記。「ムロ(6)からヨーゴ(4-5)」。
  • 関連知識: 甲状軟骨はC4-5、輪状軟骨はC6、気管分岐部はTh4-5(胸骨角)と体表指標を高さで整理する。
  • よくある間違い: 気管起始部を「第1胸椎」と下方へずらす/「第3頸椎」と上方へずらす。
  • 臨床応用: 気管切開は輪状軟骨より下方(第2〜第4気管軟骨)で施行。輪状甲状靱帯切開は緊急時に輪状軟骨の上縁で行う。
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題20|気管が始まる高さはどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題20|気管が始まる高さはどれか。
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