学習トップ理由で解く 解剖学第3章 ▸ A. 鼻腔・副鼻腔 / Q0211

理由で解く 解剖学

Q0211 呼吸器系

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題20
問題
下鼻道に開口するのはどれか。
選択肢
1 耳管
2 上顎洞
3 蝶形骨洞
4 鼻涙管
解答
正解4(鼻涙管)
解説
✗ 1. 誤り
耳管
耳管は中耳の鼓室と咽頭鼻部(上咽頭)を結ぶ管で、咽頭側壁の耳管咽頭口として開口する。鼻腔内の鼻道には開口しないため、下鼻道開口ではない。
✗ 2. 誤り
上顎洞
上顎洞は中鼻道の外側壁にある半月裂孔を介して鼻腔と交通する。副鼻腔中最大であるが、開口部は中鼻道であり、下鼻道には開口しない。
✗ 3. 誤り
蝶形骨洞
蝶形骨洞は鼻腔の後上方にある蝶篩陥凹に開口する副鼻腔であり、下鼻道には開口しない。4対の副鼻腔のうち最後方・最上方に位置し、トルコ鞍(下垂体窩)と隣接する特殊な洞である。
✓ 4. 正しい
鼻涙管
鼻涙管は涙嚢から下降し、下鼻道の前部に開口する。これは下鼻道に開口する唯一の構造物であり、副鼻腔はいずれも下鼻道には開口しない。結膜で潤滑作用を果たした涙液は涙点→涙小管→涙嚢→鼻涙管を経て鼻腔へ流出するため、泣くと鼻水が出る。鼻涙管閉塞では流涙が持続する流涙症となり、高齢者や先天性涙嚢炎で臨床的問題となる。「下鼻道=鼻涙管」の一対一対応は副鼻腔開口部と混同されやすい頻出事項で、確実に記憶したい。
ポイント
  • 下鼻道に開口するのは鼻涙管のみ。副鼻腔は下鼻道には開かない。
  • 覚え方のコツ: 「涙は下へ、後は上、蝶は蝶(陥凹)、残り全部中」と4分類で丸暗記する。
  • 関連知識: 涙液の経路は「結膜→涙点→涙小管→涙嚢→鼻涙管→下鼻道」。鼻涙管は上顎骨の鼻涙管内を下降する。
  • よくある間違い: 「副鼻腔のうちどれかが下鼻道に開く」と思い込み誤答する。副鼻腔4対の開口部に下鼻道は含まれない。
  • 臨床応用: 先天性鼻涙管閉塞(Crigler法マッサージで自然開通を促す)、成人の慢性涙嚢炎→涙嚢鼻腔吻合術(DCR)など、鼻涙管開口部の解剖知識は眼科臨床で直接役立つ。
比較表
鼻腔内の通路 開口物
中鼻道 上顎洞・前頭洞・前&中篩骨蜂巣
上鼻道 後篩骨蜂巣
下鼻道 鼻涙管
蝶篩陥凹 蝶形骨洞
(鼻腔外)咽頭鼻部 耳管
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題20|下鼻道に開口するのはどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題20|下鼻道に開口するのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手