学習トップ理由で解く 解剖学第3章 ▸ A. 鼻腔・副鼻腔 / Q0212

理由で解く 解剖学

Q0212 呼吸器系

出典:あマ指 第20回(2012) 問題17
問題
鼻中隔を構成する骨はどれか。
選択肢
1 下鼻甲介
2 頬骨
3 鋤骨
4 鼻骨
解答
正解3(鋤骨)
解説
✗ 1. 誤り
下鼻甲介
下鼻甲介は独立した顔面骨の一つで、鼻腔の外側壁から内側に突出するひさし状の薄い骨である。鼻腔を左右に仕切る中隔の構成骨ではなく、鼻腔の外側壁の一部をなす。
✗ 2. 誤り
頬骨
頬骨は眼窩の外側下縁と頬の膨らみを形づくる顔面骨で、鼻腔の壁には関与せず、鼻中隔も構成しない。側頭骨・上顎骨・前頭骨・蝶形骨と関節する。
✓ 3. 正しい
鋤骨
鋤骨は鼻中隔の後下部を構成する単一の骨で、犂(すき)の形に似た薄い扁平骨である。鼻中隔は後上部の篩骨垂直板、後下部の鋤骨、前部の鼻中隔軟骨の3要素で構成される。「鼻中隔を構成する骨」としては篩骨(垂直板)と鋤骨の2つが重要で、本問の選択肢では鋤骨のみが該当する。鼻中隔軟骨は軟骨であり骨ではない点、また鼻骨は外鼻の骨組みをつくる骨で鼻中隔には関与しない点に注意が必要である。
✗ 4. 誤り
鼻骨
鼻骨は外鼻の骨組みの上部を形成する1対の小骨で、鼻背の硬い部分をつくる。鼻腔を左右に仕切る鼻中隔の構成には関与しない。外鼻の骨組みは鼻骨と鼻軟骨(鼻中隔軟骨・外側鼻軟骨・大翼軟骨など)からなる。
ポイント
  • 鼻中隔の3要素:篩骨垂直板(後上部)+鋤骨(後下部)+鼻中隔軟骨(前部)。
  • 覚え方のコツ: 「篩(後上)・鋤(後下)・軟骨(前)」で後ろは骨、前は軟骨と分ける。鼻骨・頬骨は外鼻や顔面で中隔ではない。
  • 関連知識: 鋤骨は犂(すき)の形に似た薄い扁平骨。篩骨は鼻腔の天井と中隔・迷路(鼻甲介)を構成する多機能な骨。
  • よくある間違い: 「鼻中隔の骨=鼻骨」と字面で誤答する受験生が多い。鼻骨は外鼻の骨組みで中隔とは無関係。
  • 臨床応用: 鼻中隔弯曲症では多くが軟骨部の変形だが、骨部(篩骨垂直板・鋤骨)の弯曲も含む。鼻中隔矯正術では軟骨・骨の両方を対象に矯正する。
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題17|鼻中隔を構成する骨はどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題17|鼻中隔を構成する骨はどれか。
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