学習トップ理由で解く 解剖学第3章 ▸ A. 鼻腔・副鼻腔 / Q0209

理由で解く 解剖学

Q0209 呼吸器系

出典:あマ指 第14回(2006) 問題24
問題
副鼻腔とその開口部で正しい組合せはどれか。
選択肢
1 前頭洞 ― 中鼻道
2 上顎洞 ― 上鼻道
3 篩骨洞 ― 下鼻道
4 蝶形骨洞 ― 中鼻道
解答
正解1(前頭洞 ― 中鼻道)
解説
✓ 1. 正しい
前頭洞 ― 中鼻道
組合せは正しい。前頭洞は前頭骨内の副鼻腔で、前頭鼻管を介して中鼻道の前上部に開口する。前頭洞は額の裏側にあるため、炎症が起こると前額部痛や眼窩上部の圧痛が生じる。中鼻道には前頭洞のほか上顎洞・前篩骨蜂巣・中篩骨蜂巣の計4つが集まって開口し、この部位の閉塞が副鼻腔炎の病態の中心となる。「前頭洞=中鼻道」は基本知識として確実に押さえる必要がある。
✗ 2. 誤り
上顎洞 ― 上鼻道
組合せは誤り。上顎洞は中鼻道の外側壁にある半月裂孔を介して鼻腔と交通する。上鼻道に開くのは後篩骨蜂巣のみであり、上顎洞は「中鼻道」が正しい。
✗ 3. 誤り
篩骨洞 ― 下鼻道
組合せは誤り。篩骨洞(篩骨蜂巣)は前&中が中鼻道、後のみ上鼻道に開口する。下鼻道には開かない。下鼻道に開くのは鼻涙管のみである。
✗ 4. 誤り
蝶形骨洞 ― 中鼻道
組合せは誤り。蝶形骨洞は中鼻道ではなく、鼻腔の後上方にある「蝶篩陥凹」に開口する。副鼻腔4対のうち最後方・最上方に位置する例外的な開口パターンを持つ。
ポイント
  • 前頭洞は中鼻道に開く。上顎洞・前頭洞・前&中篩骨蜂巣はすべて中鼻道開口で揃える。
  • 覚え方のコツ: 中鼻道に「上・前・前中」を集約。例外は「後篩骨蜂巣=上鼻道」「蝶形骨洞=蝶篩陥凹」の2つだけと絞り込む。
  • 関連知識: 副鼻腔は4対:前頭洞・上顎洞・篩骨洞・蝶形骨洞。鼻涙管は副鼻腔ではないが下鼻道に開く。
  • よくある間違い: 「上顎洞=上鼻道」と文字の類似で誤答する。上顎洞は顔の下半分にあり開口部は中鼻道と押さえる。
  • 臨床応用: 前頭洞炎ではモーニングヘッドアッシュと呼ばれる朝の前額部痛が特徴で、前屈位で増悪する。中鼻道の排泄障害が病態の中心である。
比較表
副鼻腔 開口部
前頭洞 中鼻道
上顎洞 中鼻道
篩骨洞(前&中) 中鼻道
篩骨洞(後) 上鼻道
蝶形骨洞 蝶篩陥凹
解説画像
あマ指 第14回(2006) 問題24|副鼻腔とその開口部で正しい組合せはどれか。 解説図
あマ指 第14回(2006) 問題24|副鼻腔とその開口部で正しい組合せはどれか。
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