学習トップ理由で解く 解剖学第2章 ▸ B. 心臓 / Q0095

理由で解く 解剖学

Q0095 循環器系

出典:鍼灸 第21回(2013) 問題24
問題
心臓の後室間枝と一緒に走行する静脈はどれか。
選択肢
1 前心臓静脈
2 大心臓静脈
3 中心臓静脈
4 冠状静脈洞
解答
正解3(中心臓静脈)
解説
✗ 1. 誤り
前心臓静脈
前心臓静脈は右心室前面から起こって冠状溝を越え、冠状静脈洞を介さずに右心房前壁へ直接注ぐ小さな静脈群である。心臓後面の後室間溝は走らず、後室間枝とは伴行しない。
✗ 2. 誤り
大心臓静脈
大心臓静脈は心臓前面の前室間溝を上行し、冠状溝を左後方へ回って冠状静脈洞に注ぐ静脈である。すなわち左冠状動脈の前室間枝と伴行する静脈であり、後室間枝と伴行するものではない。
✓ 3. 正しい
中心臓静脈
中心臓静脈は心臓後面の後室間溝を心尖から上行し、冠状静脈洞に注ぐ静脈である。後室間溝には右冠状動脈の終枝である後室間枝が下行しているため、両者は同じ溝を逆方向に走る伴行関係にある。「前面の前室間溝=前室間枝+大心臓静脈」「後面の後室間溝=後室間枝+中心臓静脈」という1対1の対応で整理される。
✗ 4. 誤り
冠状静脈洞
冠状静脈洞は心臓後面の冠状溝を走る太い静脈幹で、大心臓静脈・中心臓静脈・小心臓静脈・左心室後静脈などを集めて右心房後面に注ぐ。個別の室間枝と伴行する血管ではなく、諸静脈の最終合流路である。
ポイント
  • 後室間溝では後室間枝(右冠状動脈の枝)と中心臓静脈が対で走る。
  • 覚え方のコツ: 「前は大(大心臓静脈+前室間枝)、後は中(中心臓静脈+後室間枝)」と、溝・動脈・静脈をセットで暗記する。
  • 関連知識: 心臓の静脈は大心臓静脈・中心臓静脈・小心臓静脈などが冠状静脈洞に集まり、右心房後面に開口する。前心臓静脈の一部のみ冠状静脈洞を介さず右心房に直接注ぐ。
  • よくある間違い: 後室間枝を「左冠状動脈の枝」、中心臓静脈を「前室間溝」に置く組み合わせ違いが多い。後面・後室間溝・右冠状動脈・中心臓静脈をひとまとめにして記憶する。
  • 臨床応用: 心臓デバイスの左心室リードは、冠状静脈洞から逆行性に大心臓静脈・左室後静脈などへ進めて留置する。心房細動のアブレーションでも冠状静脈洞は重要な解剖学的指標となる。
比較表
動脈 伴行静脈 最終合流先
前室間溝 前室間枝(左冠状動脈) 大心臓静脈 冠状静脈洞→右心房
後室間溝 後室間枝(右冠状動脈) 中心臓静脈 冠状静脈洞→右心房
冠状溝(右) 右冠状動脈 小心臓静脈 冠状静脈洞→右心房
右室前面 前心臓静脈 直接右心房
解説画像
鍼灸 第21回(2013) 問題24|心臓の後室間枝と一緒に走行する静脈はどれか。 解説図
鍼灸 第21回(2013) 問題24|心臓の後室間枝と一緒に走行する静脈はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手