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理由で解く 解剖学

Q0085 循環器系

出典:あマ指 第10回(2002) 問題33
問題
洞房結節の存在する部位はどれか。
選択肢
1 上大静脈の開口部付近
2 大動脈弁の直下
3 心室中隔の上部
4 心房中隔の上部
解答
正解1(上大静脈の開口部付近)
解説
✓ 1. 正しい
上大静脈の開口部付近
洞房結節は右心房の壁のうち、上大静脈の開口部付近(洞静脈洞の名残の領域)に存在する。ここは特殊心筋線維が網状に集まった部位で、自動的に周期的な興奮を発生する。発生した興奮は心房筋を伝わって房室結節→房室束(ヒス束)→右脚・左脚→プルキンエ線維へと伝わり、心臓全体の協調した収縮を生み出す。洞房結節は心拍リズムを決定するペースメーカーとして、交感神経(促進)と迷走神経(抑制)による自律神経の調節を受ける。
✗ 2. 誤り
大動脈弁の直下
大動脈弁の直下は左心室流出路にあたる部位であり、洞房結節は存在しない。この付近では刺激伝導系のうちヒス束が線維三角を貫いて心室中隔上部に達するが、洞房結節は右心房にある。
✗ 3. 誤り
心室中隔の上部
心室中隔の上部を走るのは房室束(ヒス束)とそこから分かれた右脚・左脚であり、洞房結節ではない。洞房結節は右心房の上大静脈開口部付近に位置する。
✗ 4. 誤り
心房中隔の上部
心房中隔は左右心房を分ける壁で、その下部には房室結節が位置するが、洞房結節はここにはない。洞房結節は心房中隔ではなく、右心房の外側壁(上大静脈の開口部付近)にある。
ポイント
  • 洞房結節は右心房の上大静脈開口部付近に位置し、心臓のペースメーカーとして機能する。
  • 覚え方のコツ: 「洞房結節=上大静脈の入口付近の右心房」と体表の位置とセットで記憶。
  • 関連知識: 房室結節は右心房下壁(心房中隔下部)、ヒス束は線維三角を貫き心室中隔へ、右脚・左脚を経てプルキンエ線維へ。
  • よくある間違い: 洞房結節を心房中隔上部や心室中隔と答える/房室結節と混同する。
  • 臨床応用: 洞房結節の機能障害は洞不全症候群(SSS)として徐脈・失神を起こし、ペースメーカー植込みの適応となる。
比較表
刺激伝導系 位置
洞房結節 右心房・上大静脈開口部付近
房室結節 右心房下壁(心房中隔下部)
房室束(ヒス束) 線維三角→心室中隔上部
右脚・左脚 心室中隔
プルキンエ線維 心室壁の心内膜下
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題33|洞房結節の存在する部位はどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題33|洞房結節の存在する部位はどれか。
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