学習トップ理由で解く 解剖学第2章 ▸ B. 心臓 / Q0078

理由で解く 解剖学

Q0078 循環器系

出典:あマ指 第4回(1996) 問題30
問題
肺でガス交換を行った血液が流入する心臓の腔はどれか。
選択肢
1 右心房
2 左心房
3 右心室
4 左心室
解答
正解2(左心房)
解説
✗ 1. 誤り
右心房
右心房には全身から返った静脈血が上大静脈・下大静脈を経て流入する。肺でガス交換を行った動脈血は左心房に注ぐ。右心系(右心房→右心室)は静脈血のポンプであり、動脈血は流れない。
✓ 2. 正しい
左心房
肺胞でガス交換を終えた動脈血は、左右1対ずつ計4本の肺静脈を通って左心房に流入する。左心房はこの動脈血を僧帽弁(二尖弁)を経て左心室へ送り、左心室が大動脈から全身(体循環)へ拍出する。肺循環の流れは「右心室→肺動脈→肺(ガス交換)→肺静脈→左心房」であり、肺静脈には唯一、動脈血が流れる静脈として知られる。
✗ 3. 誤り
右心室
右心室は右心房から三尖弁を経て静脈血を受け取り、肺動脈(肺動脈幹)へ送り出すポンプである。ここを流れるのは静脈血であり、ガス交換後の動脈血は流入しない。
✗ 4. 誤り
左心室
左心室は左心房から僧帽弁を経て動脈血を受け取り、大動脈弁を介して上行大動脈へ拍出する部屋である。肺静脈が直接注ぐのは左心房であり、左心室はその後段階に位置する。設問は「流入する腔」を問うので左心房が正答。
ポイント
  • 肺静脈は左右2対(計4本)で、ガス交換後の動脈血を左心房に返す。
  • 覚え方のコツ: 「肺静脈=左心房」。左心系は動脈血、右心系は静脈血。
  • 関連知識: 肺動脈には静脈血、肺静脈には動脈血が流れる(全身の一般法則と逆)。動脈・静脈の区別は血液成分ではなく心臓からの方向で決まる。
  • よくある間違い: 「肺静脈だから静脈血」と誤解する。肺循環では動脈血・静脈血の関係が反転している。
  • 臨床応用: 肺高血圧では肺静脈圧が上昇し左心房圧が上昇、肺うっ血・肺水腫の原因となる。左心不全では肺静脈系にうっ血が波及する。
比較表
心腔 流入 流出 血液
右心房 上・下大静脈、冠状静脈洞 右心室(三尖弁) 静脈血
右心室 右心房 肺動脈(肺動脈弁) 静脈血
左心房 肺静脈(4本) 左心室(僧帽弁) 動脈血
左心室 左心房 大動脈(大動脈弁) 動脈血
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題30|肺でガス交換を行った血液が流入する心臓の腔はどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題30|肺でガス交換を行った血液が流入する心臓の腔はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手