学習トップ理由で解く 解剖学第1章 ▸ C. 体表構造(皮膚) / Q0056

理由で解く 解剖学

Q0056 人体の構成

出典:あマ指 第14回(2006) 問題36
問題
皮膚の構造のうち大量の膠原線維を含むのはどれか。
選択肢
1
2 角質層
3 皮脂腺
4 真皮
解答
正解4(真皮)
解説
✗ 1. 誤り
爪は表皮の角質層が硬く変形した角化上皮であり、構成成分はケラチンである。膠原線維は含まない。
✗ 2. 誤り
角質層
角質層は表皮の最表層で、ケラチンを蓄積した死んだ扁平な角化細胞が積み重なってできる。上皮組織であり、結合組織線維である膠原線維は含まない。
✗ 3. 誤り
皮脂腺
皮脂腺は毛包に付属する腺上皮組織であり、腺細胞は脂質の産生・貯蔵を行う。膠原線維が豊富な構造ではない。
✓ 4. 正しい
真皮
真皮は太い膠原線維が交錯して密な網目を作る結合組織の層で、皮膚本体の機械的強靱さを担っている。膠原線維に加えて弾性線維も含まれ、皮膚の弾力性を保つ。老年期には膠原線維が増加し弾性線維は変性・断裂することで、皮膚の弾性が低下しシワやたるみが生じる。皮膚構造の中で膠原線維を「大量に」含むのは真皮のみである。
ポイント
  • 真皮は膠原線維が交錯した密な結合組織層で、皮膚の機械的強度と弾性の主役。
  • 覚え方のコツ: 「真皮=コラーゲンの層」。表皮はケラチン(上皮)、真皮はコラーゲン(結合組織)と対で記憶する。
  • 関連知識: 真皮には膠原線維(Ⅰ型・Ⅲ型)と弾性線維が含まれ、厚さは約1.9mm。真皮乳頭には毛細血管や感覚神経終末が入り込み、表皮へ栄養と感覚を提供する。
  • よくある間違い: 「角質層はかたいから膠原線維豊富」と誤認しない。角質層はケラチンでできた上皮で、結合組織ではない。
  • 臨床応用: コラーゲン代謝異常の遺伝性疾患(Ehlers-Danlos症候群など)で皮膚の過伸展性・脆弱性が生じる。加齢による真皮膠原線維・弾性線維の変化がシワ・たるみの組織学的基盤。
比較表
皮膚構造 主な構成成分 組織型
表皮・角質層 ケラチン 上皮組織
真皮 膠原線維・弾性線維 結合組織
皮下組織 脂肪組織・疎性結合組織 結合組織
ケラチン 角化上皮
皮脂腺 腺細胞・脂質 腺上皮
解説画像
あマ指 第14回(2006) 問題36|皮膚の構造のうち大量の膠原線維を含むのはどれか。 解説図
あマ指 第14回(2006) 問題36|皮膚の構造のうち大量の膠原線維を含むのはどれか。
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