
この図の解説
図の中央を斜めに走る太い毛は、皮膚の中で毛包という袋に包まれている。その毛包に注目すると、二つの構造が寄り添っているのが見える。一つは毛包の斜め上にぶら下がる房状の「脂腺」、もう一つは毛包から表皮側へ伸びる紡錘形の筋束「立毛筋」である。この図の主題は、脂腺と立毛筋がどちらも毛包に付属している点にある。立毛筋には黄色い「交感神経」の枝が入り込んでおり、収縮すると毛が立って鳥肌となり、同時に脂腺を圧して分泌を助ける。右側には毛包とは無関係に表皮へ直接開口する「エクリン汗腺」、真皮深層に同心円状の「パチニ小体」が描かれ、毛包付属器との違いを対比できる。図にはないが、アポクリン汗腺も毛包に付属する。まとめて「脂腺・立毛筋・アポクリン汗腺は毛包に付属」と覚える。
学習の要点
- 毛包には脂腺が付属し立毛筋が付着する。脂腺は毛包の上1/3に開口し、立毛筋は毛を立てるとともに脂腺の分泌を助ける。
- 覚え方のコツ: 毛包に付属する3つは「脂腺・立毛筋・アポクリン汗腺」。エクリン汗腺だけは仲間はずれで表面に直接開く。
- 関連知識: 立毛筋は平滑筋で交感神経の支配を受ける。寒冷や情動で交感神経が働くと収縮して鳥肌が立つ、意志で動かせない不随意筋である。
- よくある間違い: エクリン汗腺(小汗腺)を毛包付属と取り違えやすい。毛包に付く汗腺はアポクリン汗腺(大汗腺)のほう。
- 臨床応用: 思春期に脂腺分泌が高まり、皮脂が毛包に詰まって炎症を起こしたものがニキビ。毛包という共通の出口を意識すると理解しやすい。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
立毛筋は平滑筋であり、自律神経のうち( )神経の支配を受けて収縮し、毛を立てる。空欄に入る語を答えよ。
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答え: 交感
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。