学習トップ理由で解く 解剖学第1章 ▸ C. 体表構造(皮膚) / Q0054

理由で解く 解剖学

Q0054 人体の構成

出典:あマ指 第12回(2004) 問題37
問題
皮膚に脂腺がない部位はどれか。
選択肢
1 項 部
2 腋 窩
3 腰 部
4 足 底
解答
正解4(足 底)
解説
✗ 1. 誤り
項 部
項部(後頸部)には毛(軟毛)が分布しており、毛包に付属する脂腺も存在する。頭皮と同様に皮脂分泌の盛んな部位である。
✗ 2. 誤り
腋 窩
腋窩には腋毛があり、毛包に付属する脂腺も存在する。腋窩はさらにアポクリン汗腺が豊富な点でも特徴的な部位である。
✗ 3. 誤り
腰 部
腰部は体幹の有毛部であり、細かい軟毛が生えている。毛包に付属する脂腺も存在し、皮脂を分泌する。
✓ 4. 正しい
足 底
足底は手掌とならぶ代表的な無毛部であり、毛包がないため付属する脂腺も存在しない。一方でエクリン汗腺はきわめて豊富に分布しており、精神性発汗の場となる。「脂腺は毛包に開口するため、毛がなければ脂腺もない」という原則から導ける部位である。
ポイント
  • 脂腺は毛包腺であり、毛のない部位(手掌・足底)には存在しない。
  • 覚え方のコツ: 「無毛部(手掌・足底)=脂腺なし」「有毛部=脂腺あり」と毛の有無で判定する。
  • 関連知識: 手掌・足底は脂腺が皆無だがエクリン汗腺はきわめて豊富(約130個/cm²に対しはるかに高密度)で、精神的発汗の主要部位。
  • よくある間違い: 「手掌は脂腺なし、足底は脂腺あり」と片方だけ覚えない。両者とも無毛部で脂腺を欠く。
  • 臨床応用: 足底の角質が厚く乾燥しやすいのは脂腺欠如と機械的刺激への適応による。多汗症では手掌・足底のエクリン汗腺の過活動が問題となる。
比較表
部位 有無(脂腺) 有無(エクリン汗腺)
項部 あり あり
腋窩 あり あり(アポクリンも豊富)
腰部 あり あり
手掌・足底 なし 非常に豊富
口唇・亀頭(無毛粘膜移行部) 独立脂腺(Fordyce斑) なし〜少数
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題37|皮膚に脂腺がない部位はどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題37|皮膚に脂腺がない部位はどれか。
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