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理由で解く 解剖学

Q0026 人体の構成

出典:あマ指 第10回(2002) 問題16
問題
筋組織で横線が見られるのはどれか。
選択肢
1 大腿二頭筋
2 子宮筋
3 幽門括約筋
4 心筋
解答
正解4(心筋)
解説
✗ 1. 誤り
大腿二頭筋
大腿二頭筋は骨格筋で、横紋は有するが介在板による「横線」はない。骨格筋線維は筋芽細胞の融合で形成された1本の長い多核細胞で、細胞境界に相当する仕切りを持たない。
✗ 2. 誤り
子宮筋
子宮筋は平滑筋で、横紋も介在板(横線)もなく、紡錘形の単核細胞が集まって構成される。
✗ 3. 誤り
幽門括約筋
幽門括約筋は消化管壁の平滑筋で、横紋も介在板(横線)も有さない。自律神経支配の不随意筋である。
✓ 4. 正しい
心筋
心筋線維は竹の節のように一定間隔で「介在板」によって仕切られ、これが顕微鏡下で明瞭な「横線」として観察される。介在板にはデスモソームとギャップ結合が発達し、細胞間の接着と電気的興奮の伝達を担う。これにより心筋全体が同期して収縮できる。横紋(A帯・I帯の縞)に加え、心筋にのみ特徴的な横線(介在板)が識別点となる。
ポイント
  • 心筋特有の「横線」は介在板で、細胞境界として観察される。
  • 覚え方のコツ: 「横紋は骨格・心筋、横線(介在板)は心筋だけ」。骨格筋は多核で仕切りなし、心筋は単核で介在板あり、と核の違いも一緒に。
  • 関連知識: 介在板のギャップ結合は心筋の機能的合胞体(シンシチウム)を形成し、興奮が細胞間を一気に広がる。デスモソームは機械的な接着を担い、強力な収縮に耐える。
  • よくある間違い: 「横紋」と「横線(介在板)」を同じものと考える/骨格筋も横線ありと誤答する/平滑筋に横紋があると誤る。
  • 臨床応用: 介在板構成蛋白(デスモプラキンなど)の異常は不整脈原性右室心筋症の原因となる。コネキシン変異によるギャップ結合異常は心室頻拍など致死的不整脈の基礎。
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題16|筋組織で横線が見られるのはどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題16|筋組織で横線が見られるのはどれか。
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