
この図の解説
この図は、分裂していない通常時(間期)から始まり、前期・中期・後期・終期へと進む細胞分裂期(M期)の一連の流れを縦に並べたものです。まず注目したいのは、間期ではDNAが染色質の形で核内に散らばっている点です。分裂が始まる前にDNAは複製されて2倍量になり、前期になると染色質がきつく巻かれて目に見える染色体へと姿を変え、同時に核小体と核膜が消失します。図の左端では中心小体が二分して両極へ移動し、そこから伸びた紡錘糸が各染色体に付着していく様子も描かれています。中期では染色体が細胞の中央(赤道面)に一列に並び、後期で各染色体が縦に2個へ分かれてそれぞれ両極へ引かれます。終期には両極の染色体が再び染色質へ戻って核膜に包まれ、細胞体がくびれて2個の娘細胞が完成します。各段階で「染色体がどこにあるか」を追うのが図の読み方の要点です。
学習の要点
- M期は前期→中期→後期→終期の順に進み、間期(G₁・S・G₂)と交互に繰り返されて細胞周期をつくる。
- 覚え方のコツ: 「中期」は字のとおり染色体が「真ん中(赤道面)」に一列に並ぶ。前・中・後・終の4文字で順序を暗記。
- 関連知識: 前期に両極へ分かれる中心小体は微小管の集まりで、紡錘糸を伸ばして染色体を引き寄せる起点になる。DNA複製は間期のS期で完了している。
- よくある間違い: 染色体が縦に分かれて両極へ動くのは後期であって中期ではない。中期は「並ぶ」だけ。
- 臨床応用: 分裂の調節機構が壊れて無制限に増殖するようになった細胞ががん細胞であり、M期を標的にする抗がん薬もある。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
分裂に先立って、中心小体は二分して細胞の( )へ移動し、そこから伸びる紡錘糸が各染色体に付着する。空欄に入る語を答えよ。
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答え: 両極
終期には、両極に分かれた染色体は再び( A:染色質 / B:染色体 )の状態に戻り、核膜に包まれる。正しいのはどちらか。
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答え: A
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。