学習トップ理由で解く 解剖学第1章 ▸ A. 細胞 / Q0003

理由で解く 解剖学

Q0003 人体の構成

出典:鍼灸 第8回(2000) 問題15
問題
細胞について誤っている組合せはどれか。
選択肢
1 核 ― ミトコンドリア
2 細胞質 ― 細胞小器官
3 卵子 ― X染色体
4 生殖細胞 ― 減数分裂
解答
正解1(核 ― ミトコンドリア)
解説
✓ 1. 誤り
核 ― ミトコンドリア
ミトコンドリアは核内ではなく「細胞質」に存在する細胞小器官である。核は二重の核膜に包まれ、内部には染色質と核小体がある。一方ミトコンドリアは内膜と外膜の二重膜から成り、内膜のクリスタで栄養素を燃焼しATPを産生する。核に含まれるのは染色質・核小体・DNAであり、ミトコンドリアとは別の区画に属するため、この組合せは誤っている。
✗ 2.
細胞質 ― 細胞小器官
✗ 正しい。 「細胞質 ― 細胞小器官」は正しい組合せである。細胞質には小胞体・リボソーム・ゴルジ装置・中心小体・ミトコンドリア・リソソームなどの細胞小器官と細胞骨格があり、細胞膜と核の間に位置してそれぞれの機能を分担している。
✗ 3.
卵子 ― X染色体
✗ 正しい。 「卵子 ― X染色体」は正しい組合せである。女性の性染色体はXXで、減数分裂によってつくられる卵子は必ずX染色体を1本持つ。男性はXYで精子はX精子かY精子に分かれる。
✗ 4.
生殖細胞 ― 減数分裂
✗ 正しい。 「生殖細胞 ― 減数分裂」は正しい組合せである。減数分裂は精子と卵子をつくる際に起こる細胞分裂で、第一次・第二次が連続し、DNA量も染色体数も体細胞の半分の23本になる。体細胞は通常の有糸分裂を行い、染色体数46本が維持される。
ポイント
  • ミトコンドリアは核内ではなく細胞質に存在する細胞小器官で、「核 ― ミトコンドリア」は誤った組合せである。
  • 覚え方のコツ: 「核の中にあるのはDNA・染色質・核小体だけ」と覚える。ミト・小胞体・ゴルジなどすべての小器官は細胞質側。
  • 関連知識: 核膜は二重膜・核膜孔で細胞質と交流。mRNAはこの核膜孔から細胞質へ出る。
  • よくある間違い: 核とミトコンドリアを同じ区画にあると混同する。ミトコンドリアは細胞質に位置する別個の小器官である。
  • 臨床応用: ミトコンドリアDNAは核DNAとは独立で母性遺伝し、核ゲノムの遺伝とは伝達経路が異なる点を押さえる。
比較表
細胞の区画 主な構造 由来・由来の特徴
核内 DNA・染色質・核小体 核膜に囲まれ核膜孔で細胞質と交流
細胞質 ミトコンドリア・小胞体・ゴルジ装置・リソソーム・リボソーム・中心小体 細胞膜と核膜の間に分布
細胞膜 脂質二重層+タンパク質・糖質 外界と細胞質を隔てる境界
解説画像
鍼灸 第8回(2000) 問題15|細胞について誤っている組合せはどれか。 解説図
鍼灸 第8回(2000) 問題15|細胞について誤っている組合せはどれか。
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