学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §11 疾患別各論 全身性の骨・軟部疾患 / QJ34P061
理由で解く 柔道整復師
くる病は、ビタミンDの不足やリン代謝の異常により骨端軟骨の石灰化が障害される、成長期の骨疾患です。柔らかい骨に体重がかかって下肢が変形するため、O脚変形が典型で、正答は3です。
仕組みは一本道でつながります。ビタミンDが不足すると腸管からのカルシウム・リンの吸収が落ち、類骨(まだ石灰化していない骨基質)に石灰が沈着できません。成長軟骨帯では軟骨細胞が増えたまま石灰化せずに残るので、骨端線は幅広く不整に開き、その部分がふくらんで手関節・足関節の腫大や、肋骨と肋軟骨の境がこぶ状に並ぶ肋骨念珠(ロザリオ)として現れます。同時に骨全体が柔らかいため、歩き始めた児が体重をかけると下肢が弓なりに曲がり、O脚変形(内反膝)となります。ほかに大泉門の閉鎖遅延、頭蓋癆、亀背、低身長がみられます。血液検査では血清リンが低下し、骨代謝の亢進を反映してALPが高値を示すのが特徴です。治療はビタミンDの補充と日光浴が基本で、原因に応じてリン製剤を用います。
| 所見 | 代表疾患 | 背景 |
|---|---|---|
| O脚変形・肋骨念珠・手関節腫大 | くる病 | ビタミンD欠乏などによる骨端軟骨の石灰化障害 |
| 青色強膜・易骨折性・難聴 | 骨形成不全症 | I型コラーゲンの異常 |
| 高身長・クモ指・水晶体亜脱臼 | マルファン症候群 | フィブリリンの異常(結合組織疾患) |
| カフェオレ斑・皮膚神経線維腫・側弯 | 神経線維腫症1型 | 神経堤由来組織の異常 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。