学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 衛生学・公衆衛生学 ▸ §5 環境衛生 / QJ34P011
理由で解く 柔道整復師
季節病とは、発生や増悪に明らかな季節の周期性がみられる疾患をいう。気管支炎・細菌性食中毒・脳血管疾患はいずれも季節病にあたるが、肺結核は通年でみられ季節病には数えないため、答えは1である。
季節病が生じるのは、気温・湿度・日照といった環境要因の変化が、病原体の増えやすさや人体の生理的反応、さらには人々の生活行動を同時に変えるからである。夏は高温多湿で食品中の細菌が増殖しやすいため細菌性食中毒が増え、熱中症も夏に集中する。冬は空気が乾燥してウイルスが飛散しやすく、気道粘膜の線毛運動も低下するため気管支炎などの呼吸器疾患が増える。同じ冬に脳血管疾患や心疾患が増えるのは、寒冷による末梢血管の収縮と血圧上昇が引き金になるためで、脱衣所と浴室の温度差によるヒートショックも典型例である。これに対し肺結核は、結核菌の飛沫核(空気)感染で成立し、発病するかどうかは感染後の宿主の免疫状態に左右されるため、特定の季節に偏った発生を示さない。この設問は「季節病でないもの」を答える形なので、残る3つが季節病であることを確認してから選ぶと取りこぼしがない。
| 疾患 | 好発する季節 | 季節性が生じる理由 |
|---|---|---|
| 肺結核 | 通年(季節性なし) | 飛沫核感染。発病は宿主の免疫状態に依存 |
| 気管支炎 | 冬 | 乾燥によるウイルス飛散、気道粘膜の防御低下 |
| 細菌性食中毒 | 夏 | 高温多湿で食品中の細菌が増殖しやすい |
| 脳血管疾患 | 冬 | 寒冷による血管収縮と血圧上昇、ヒートショック |
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