学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §9 腫瘍 / QJ34A118
理由で解く 柔道整復師
肝胆道系の悪性腫瘍のなかで、女性のほうが多いのは胆嚢癌です。残る3つはいずれも男性に多くなります。
胆嚢癌は胆石や慢性胆嚢炎による長期の刺激を背景に発生することが多く、胆石の保有率が女性に高いこと(いわゆる4F:female・forty・fatty・fertile)と対応して、肝・胆道系の悪性腫瘍のなかでは例外的に女性の患者がやや多くなります。ただしその差は大きくなく、日本の統計では女性がおおむね1.2〜1.5倍程度で、年齢調整罹患率でみると男女差はさらに小さくなります。これに対し肝細胞癌はB型・C型肝炎ウイルス感染、アルコール性肝障害、脂肪性肝疾患などを背景とし、男性が女性の2〜3倍と、こちらははっきりした男性優位です。肝外胆管癌・肝内胆管癌も男性がやや多く、第34回の出題時点でもこの傾向は変わっていません。国試で問われるのは大小の程度ではなく向きなので、「肝・胆道でひとつだけ女性が多いのが胆嚢癌」と、例外としてまとめて覚えるのが効率的です。
| 腫瘍 | 性差 | 主な背景 |
|---|---|---|
| 胆嚢癌 | 女性 > 男性(やや多い程度) | 胆石、慢性胆嚢炎 |
| 胆管癌(肝外) | 男性 > 女性 | 膵・胆管合流異常、原発性硬化性胆管炎など |
| 肝内胆管癌 | 男性 > 女性 | 肝内結石症などの慢性刺激 |
| 肝細胞癌 | 男性 > 女性(2〜3倍と差が大きい) | B型・C型肝炎、肝硬変、アルコール、脂肪性肝疾患 |
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