学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §1 病理学の意義 / QJ34A116
理由で解く 柔道整復師
病理検体は採取したその瞬間から自分の酵素で溶け始めます。これを止めて「採った時の姿」で保存するのがホルマリン固定です。
組織は体から離れると血流が途絶え、細胞内のリソソーム酵素によって自己融解が進み、さらに細菌による腐敗も加わります。10%中性緩衝ホルマリン(ホルムアルデヒドの水溶液)は蛋白質どうしを架橋して酵素の働きを止め、細胞の形態と抗原性をできるだけ保ちます。標本はこのあと、脱水(アルコール)→透徹(キシレン)→包埋(パラフィン)→薄切→染色(ヘマトキシリン・エオジン)という順で作られるので、選択肢の他の3つはいずれも固定より後の工程で登場します。実務では、採取したらすぐに、検体の10倍以上の量の固定液へ完全に浸かるように入れて提出するのが基本です。
| 試薬・材料 | 工程 | 役割 |
|---|---|---|
| ホルマリン | 固定 | 蛋白を架橋し、自己融解・腐敗を止める |
| エタノール | 脱水 | 組織中の水分を置き換える |
| キシレン | 透徹・脱パラフィン | アルコールとパラフィンの橋渡しをする |
| パラフィン | 包埋 | 薄切できる硬さに固める |
| ヘマトキシリン・エオジン | 染色 | 核を青紫、細胞質を赤ピンクに染め分ける |
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