学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §12 神経 / QJ34A087

理由で解く 柔道整復師

QJ34A087 生理学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問87
問題
一次運動野の最も外側が対応している身体部位はどれか。
選択肢
1
2 手指
3 体幹
4 足首
解答
正解1(顎)
解説

一次運動野の体部位再現(運動のホムンクルス)は、内側から外側へ「足・下肢 → 体幹 → 上肢・手指 → 顔面・口・顎」の順に並ぶ。最も外側に対応するのは顎(顔面・口周囲)である。

一次運動野は中心前回(Brodmannの4野)にあり、身体各部位を支配する領域が一定の順序で並んでいる。下肢と足は大脳半球の内側面(大脳縦裂に接する部分)に、体幹はその外側の頭頂部付近に、上肢・手指はさらに外側に、そして顔面・口唇・顎・舌・咽頭は外側溝(シルビウス溝)に近い最も外側に位置する。占める面積は身体の大きさではなく運動の巧緻性に比例し、手指と口・顔面の領域が不釣り合いに広いのが特徴である。この配列は一次体性感覚野(中心後回)でもほぼ同じであり、中心溝を挟んで運動と感覚が鏡合わせになっていると理解すると覚えやすい。臨床的にも、大脳半球内側面を灌流する前大脳動脈の閉塞で下肢優位の麻痺が、外側面を灌流する中大脳動脈の閉塞で上肢・顔面優位の麻痺が生じることと対応する。

✓ 1. これが答え(最も外側)
顔面・口唇・顎・舌・咽頭の運動を担う領域は、一次運動野の最も外側、外側溝に近い部分に位置する。咀嚼や発語のように細かい制御を要するため、領域の広さも大きい。
✗ 2. 答えではない(外側寄りだが最外側ではない)
手指
手指の領域は体幹より外側にあり広い面積を占めるが、その外側にさらに顔面・口・顎の領域が控えている。「手より外に顔がある」と順序で押さえる。
✗ 3. 答えではない(中間の高さに位置する)
体幹
体幹は下肢と上肢の間、ほぼ頭頂部付近に対応する。運動の巧緻性が低いため占める面積も狭い。
✗ 4. 答えではない(最も内側側)
足首
足や下肢は大脳半球の内側面(大脳縦裂に面する側)に対応し、配列の一方の端に当たる。外側とは正反対の位置である。
ポイント
  • 一次運動野は中心前回(4野)にあり、体部位再現の順は内側から「足・下肢 → 体幹 → 上肢・手指 → 顔面・口・顎」。
  • 最も外側(外側溝側)は顔面・口・顎・舌・咽頭の領域。
  • 領域の広さは身体の大きさではなく運動の巧緻性に比例し、手指と顔面が広い。
  • 一次体性感覚野(中心後回)も同じ配列で、中心溝を挟んで対応する。
  • 下肢は内側=前大脳動脈領域、上肢・顔面は外側=中大脳動脈領域と結びつく。
比較表
位置(内側→外側)対応する身体部位領域の広さ
内側面(大脳縦裂側)足・足首・下肢狭い
頭頂部付近体幹・股関節狭い
外側面の中ほど上肢・手・手指広い
最も外側(外側溝側)顔面・口唇・顎・舌・咽頭広い
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