学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §6 総論 骨折 / QJ33P069
理由で解く 柔道整復師
骨折治癒の生物学的な反応は炎症期に最も激しく、時期が進むほど穏やかになる。反応の強さと期間の長さは、ちょうど逆向きに動くと覚える。
骨折した瞬間、骨折端と周囲軟部組織の血管が破れて血腫ができる。そこへ多形核白血球やマクロファージが集まり、サイトカインや成長因子が一気に放出される。発赤・熱感・腫脹・疼痛という炎症の四徴が最も強く現れるのがこの時期で、期間は数日と短い。続く仮骨形成期では線維性・軟骨性の仮骨が骨折端を橋渡しし、仮骨硬化期でその仮骨が置換骨化して硬い骨に変わる。最後のリモデリング期では、数か月から数年をかけて骨梁が力学的方向に沿って静かに再配列される。つまり反応強度は炎症期>仮骨形成期>仮骨硬化期>リモデリング期、期間の長さはその逆順になる。この「強く短い→弱く長い」という流れを押さえておけば、どの期を問われても答えが出せる。
| 時期 | 主な出来事 | 反応強度 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 炎症期 | 血腫形成、炎症細胞浸潤、サイトカイン放出 | 最も強い | 数日 |
| 仮骨形成期 | 線維性・軟骨性仮骨が骨折端を架橋 | やや強い | 数週 |
| 仮骨硬化期 | 仮骨の置換骨化、骨癒合 | 弱い | 数週〜数か月 |
| リモデリング期 | 骨梁の再配列、髄腔の再形成 | 最も弱い | 数か月〜数年 |
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