学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §20 主要な疾患 その他の疾患 / QJ33P042

理由で解く 柔道整復師

QJ33P042 一般臨床医学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午後 問42
問題
日本神経救急学会の熱中症新分類(1998年)でII度に分類されるのはどれか。
選択肢
1 頭痛
2 筋肉痛
3 めまい
4 けいれん発作
解答
正解1(頭痛)
解説

熱中症の新分類でII度に該当するのは頭痛である。医療機関での輸液を含む対応が必要な段階にあたる。

日本神経救急学会の熱中症新分類は、症状の重さと必要な対応をI〜III度で示している。I度は現場の応急処置で対応できる軽症で、めまい・立ちくらみ・生あくび・大量の発汗・筋肉痛やこむら返り(熱けいれん)が該当し、意識障害はない。II度は頭痛・嘔吐・倦怠感・虚脱感・集中力や判断力の低下で、自力で水分を摂れないことも多く、医療機関での輸液が必要になる。III度は意識障害・けいれん発作・小脳症状といった中枢神経症状や、肝腎機能障害、血液凝固異常を伴う重症で、入院と積極的な冷却を要する。「I度=現場で対応」「II度=病院へ」「III度=入院・集中治療」と対応とセットで覚えると振り分けやすい。現場では涼しい場所へ移して衣服をゆるめ、体表を冷やしながら、自力で水分・塩分がとれるかを確認する。とれない場合や意識の様子がおかしい場合は、ためらわず救急要請する。

✓ 1. 正しい
頭痛
II度に分類される。嘔吐・倦怠感・虚脱感・集中力低下とともに現れ、医療機関での輸液の適応となる。
✗ 2. 誤り
筋肉痛
I度に分類される。発汗で失われた塩分の不足によって起こる筋肉のけいれん(こむら返り、いわゆる熱けいれん)を含み、現場での応急処置で対応できる。
✗ 3. 誤り
めまい
I度に分類される。立ちくらみ・生あくびとともに、末梢血管拡張による一時的な脳血流低下(熱失神)で生じる。
✗ 4. 誤り
けいれん発作
III度に分類される。中枢神経症状であり、意識障害・肝腎機能障害・血液凝固異常とともに最重症群に入る。ただちに救急搬送し、冷却しながら搬送する。
ポイント
  • I度=めまい・立ちくらみ・生あくび・大量発汗・筋肉痛/こむら返り。現場で対応。
  • II度=頭痛・嘔吐・倦怠感・虚脱感・集中力低下。医療機関で輸液。
  • III度=意識障害・けいれん発作・小脳症状、肝腎機能障害、血液凝固異常。入院・集中治療。
  • 意識障害の有無が重症度判定の要。おかしいと感じたら救急要請する。
  • 現場対応は「涼しい場所へ移す・衣服をゆるめる・体を冷やす・水分と塩分」。自力で飲めなければ搬送する。
比較表
分類症状対応
I度(軽症)めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の発汗、筋肉痛・こむら返り(意識障害なし)現場で応急処置。涼所へ移し冷却、水分・塩分補給
II度(中等症)頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、集中力・判断力の低下医療機関を受診。輸液が必要になることが多い
III度(重症)意識障害、けいれん発作、小脳症状、肝腎機能障害、血液凝固異常救急搬送・入院。積極的な冷却と全身管理
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。