学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §9 総論 軟部組織損傷 / QJ32P068
理由で解く 柔道整復師
損傷にはそれぞれ「そこにしか出ない所見」がある。末梢神経損傷では、麻痺した筋の働きを別の筋が肩代わりする代償運動(トリック運動)がみられるので、4が正しい。
打撲は直達外力を受けた場所そのものの軟部組織損傷なので、痛みは押した局所に限られる。脱臼は関節端が完全に転位して周囲の軟部組織に引っかかるため、他動的に動かすとバネのように元へ戻る弾発性固定を示す。靱帯が完全に切れると、その靱帯が本来受け止めていた動きを止められなくなるので、不安定性テストでの「止まり」が消える。これに対し末梢神経損傷では筋そのものは壊れていないため、麻痺を免れた筋を総動員して見かけ上の動作を作り出す。四つの選択肢は「どの構造が壊れたか」に置き換えると、症状が自動的に決まる。
| 損傷 | 壊れた構造 | 特徴的な所見 |
|---|---|---|
| 打撲 | 皮下・筋などの軟部組織 | 限局した直達痛・腫脹・皮下出血(介達痛は原則なし) |
| 骨折 | 骨の連続性 | 異常可動性・軋轢音・転位/変形、介達痛・軸圧痛 |
| 脱臼 | 関節の適合 | 弾発性固定・変形・関節窩の空虚 |
| 靱帯断裂 | 関節の制動機構 | 動揺性増大、最終域感の消失 |
| 末梢神経損傷 | 筋への指令経路 | 支配筋の麻痺・感覚障害、代償運動(トリック運動) |
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