学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §4 消化器系 / QJ32A062
理由で解く 柔道整復師
消化管の筋層は原則として平滑筋ですが、食道だけは上部が横紋筋、下部が平滑筋で、両方を持ちます。
消化管の運動は基本的に自律神経が支配する平滑筋(不随意)で行われます。例外は食道の上部で、ここは咽頭の骨格筋から連続した横紋筋でできています。理由は「速く強い蠕動を起こして、食塊を一気に下へ送り出すため」。食道はおおよそ上部1/3が横紋筋、中部1/3が横紋筋と平滑筋の混在、下部1/3が平滑筋という三段構えで、上から下へ滑らかに切り替わります。ここで注意したいのは、横紋筋=随意とは限らないことです。嚥下で随意に行えるのは口腔期(舌や口腔底の骨格筋で食塊を咽頭へ送るところ)までで、いったん嚥下反射が起これば咽頭期・食道期は横紋筋の部分も含めて不随意に進みます(延髄の嚥下中枢が制御し、疑核から迷走神経を介して指令が出ます)。消化管で本当に随意に動かせる横紋筋は、反対側の端にある外肛門括約筋(陰部神経支配)で、内肛門括約筋の平滑筋と組んで排便の随意的な制御を担います。胃・小腸・大腸は全長にわたって平滑筋のみです。
| 部位 | 筋の種類 | 随意性 |
|---|---|---|
| 食道 上部1/3 | 横紋筋 | 不随意(嚥下反射により収縮) |
| 食道 中部1/3 | 横紋筋+平滑筋 | 不随意(移行部) |
| 食道 下部1/3 | 平滑筋 | 不随意 |
| 胃・小腸・大腸 | 平滑筋 | 不随意 |
| 外肛門括約筋 | 横紋筋 | 随意 |
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