学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §6 失血と輸血・輸液 / QJ31P050
理由で解く 柔道整復師
輸血の副作用のうち、輸血後移植片対宿主病(PT-GVHD)は、製剤に含まれる供血者リンパ球が患者の組織を攻撃して起こる重篤な合併症です。「移植片対宿主反応がある」とした2が正しい記述です。
輸血副作用は「いつ起こるか」で整理すると覚えやすくなります。即時型(おおむね24時間以内)にはABO不適合による急性溶血性反応、蕁麻疹などのアレルギー反応・アナフィラキシー、発熱性非溶血性輸血反応、輸血関連急性肺障害(TRALI)、輸血関連循環過負荷(TACO)があります。遅発型には遅発性溶血性反応、輸血後GVHD、輸血感染症が含まれます。PT-GVHDは製剤中の生きたドナーTリンパ球が患者体内で拒絶されずに生着・増殖し、患者の皮膚・肝・腸管・骨髄を「非自己」として攻撃する病態です。輸血後およそ1〜2週で発熱と紅斑が出現し、肝障害・下痢に続いて汎血球減少をきたし、致死率がきわめて高いため、放射線照射血液製剤を用いて供血者リンパ球を不活化することで予防します。
| 発症時期 | 主な副作用 | 特徴 |
|---|---|---|
| 即時型(〜24時間) | 急性溶血性反応(ABO不適合) | 発熱・背部痛・血色素尿。腎不全は後から |
| 即時型 | アレルギー・アナフィラキシー | 蕁麻疹、喘鳴、血圧低下 |
| 即時型 | TRALI/TACO | 輸血後の急性呼吸困難・肺水腫 |
| 遅発型(数日〜) | 遅発性溶血性反応 | 貧血の遷延、黄疸 |
| 遅発型(1〜2週) | 輸血後GVHD | 発熱・紅斑・肝障害・汎血球減少 |
| 遅発型 | 輸血感染症 | 肝炎ウイルス、細菌汚染など |
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