学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 衛生学・公衆衛生学 ▸ §4 消毒 / QJ31P010
理由で解く 柔道整復師
標準予防策では、汗を除くすべての体液・分泌物・排泄物を感染性ありとみなして扱います。選択肢のうち該当するのは、膿の付着したリネンです。
スタンダードプリコーション(標準予防策)は、感染症の有無が分かっているかどうかにかかわらず、すべての患者に等しく適用する感染対策の土台です。対象となるのは、血液、すべての体液・分泌物・排泄物(汗は除く)、粘膜、そして健常でない皮膚(創部)で、これらを感染性微生物を含むものとみなして、手指衛生、手袋・ガウン・マスク・ゴーグルの適切な選択、器具とリネンの適正な取り扱い、鋭利器材の安全な処理、環境整備を行います。汗が例外として除かれているのは、汗そのものを介して伝播する病原体が知られていないためです。この考え方の背景には、感染症と判明した患者だけを警戒する方式では、診断がついていない保菌者からの伝播を防げないという反省があります。特定の感染経路をもつ病原体に対しては、標準予防策の上に接触・飛沫・空気の感染経路別予防策を追加します。
| 予防策 | 対象 | 主な内容 | 該当する病原体の例 |
|---|---|---|---|
| 標準予防策 | すべての患者 | 手指衛生、手袋・ガウン・マスク・ゴーグル、鋭利器材の安全処理 | 診断の有無を問わずすべて |
| 接触予防策 | 接触で伝播する病原体 | 手袋・ガウン、個室または集団隔離、器具の専用化 | MRSA、ノロウイルス、疥癬、クロストリジオイデス・ディフィシル |
| 飛沫予防策 | 飛沫(約1〜2m)で伝播 | サージカルマスク、個室または一定の距離の確保 | インフルエンザ、風疹、流行性耳下腺炎、百日咳 |
| 空気予防策 | 飛沫核で長距離伝播 | N95マスク、陰圧個室 | 結核、麻疹、水痘 |
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