学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §10 先天性異常 / QJ31A128
理由で解く 柔道整復師
妊娠初期の風疹ウイルス感染は先天性風疹症候群を引き起こし、奇形の発生率が高い。予防接種による事前の免疫獲得が最大の対策となる。
妊娠初期は各臓器が形づくられる時期であり、この時期の感染は器官形成そのものを乱す。風疹ウイルスが経胎盤感染すると先天性風疹症候群として、白内障・緑内障などの眼症状、動脈管開存症や肺動脈狭窄などの心奇形、感音難聴という三つの徴候が代表的に現れ、妊娠週数が早いほど発生リスクが高い。妊娠中は生ワクチンを接種できないため、対策は妊娠前に行う必要があり、抗体価の確認と必要に応じたワクチン接種、そして配偶者や同居家族を含む周囲の人が免疫を獲得しておくことが実際的である。母子感染で胎児に影響を及ぼす病原体はTORCH(トキソプラズマ、風疹、サイトメガロウイルス、単純ヘルペスウイルスなど)としてまとめられており、あわせて押さえておきたい。
| 病原体 | 感染の主な経路・時期 | 胎児・新生児への影響 |
|---|---|---|
| 風疹ウイルス | 経胎盤(妊娠初期) | 先天性風疹症候群(白内障・心奇形・難聴) |
| トキソプラズマ | 経胎盤 | 水頭症、脈絡網膜炎、頭蓋内石灰化 |
| サイトメガロウイルス | 経胎盤 | 小頭症、難聴、精神発達遅滞 |
| 単純ヘルペスウイルス | 産道感染が主 | 新生児ヘルペス(皮膚・中枢神経・全身型) |
| B型肝炎ウイルス | 産道感染が主 | キャリア化(慢性肝炎・肝硬変・肝細胞癌のリスク) |
| ロタウイルス | 経口(出生後) | 乳幼児の急性胃腸炎 |
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