学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §17 各論(骨折) 下肢 / QJ30P081
理由で解く 柔道整復師
マルゲーニュ骨折では半骨盤が骨片ごと上方へ転位し、測定の基準点である上前腸骨棘も一緒に動きます。そのため棘果長に左右差が出にくく、4が答えになります。
棘果長は上前腸骨棘から内果までの距離で、股関節から遠位の相対的な下肢長をみる指標です。ここで大切なのは、基準点そのものが移動してしまう損傷では左右差が現れないという点です。マルゲーニュ骨折は片側の恥骨・坐骨部の骨折と同側後方の仙腸関節部の離開(または腸骨・仙骨骨折)が組み合わさり、半骨盤が縦に分離して腰方形筋や腹筋に引かれて上方転位する垂直剪断型の損傷です。この場合、下肢は骨盤ごと引き上がっているのに上前腸骨棘との位置関係は変わらないため、臍から内果までの臍果長を測って初めて患側の短縮が捉えられます。「基準点が動くなら、より近位の動かない基準点で測り直す」という考え方が要点です。
| 測定法 | 基準点 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 棘果長(SMD) | 上前腸骨棘〜内果 | 股関節より遠位の相対的下肢長 |
| 転子果長 | 大転子〜外果 | 大腿骨より遠位の下肢長(頸部の異常を除外して比較) |
| 臍果長 | 臍〜内果 | 骨盤自体が転位する損傷での下肢短縮の評価 |
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