学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §5 呼吸器系 / QJ30A079
理由で解く 柔道整復師
肺の上端である肺尖は鎖骨より頭側にあり、鎖骨内側1/3の上方およそ2〜3cmまで達する。
胸郭上口は前方が低く後方が高い斜めの面をなすため、肺の上端とそれを包む胸膜頂は第1肋骨の前端を越えて頸部へ入り込む。体表では鎖骨内側1/3の上方2〜3cm、鎖骨上窩の深部に相当し、その前上方を鎖骨下動脈と腕神経叢が走る。この位置関係から、鎖骨上部の刺創や穿刺、頸部の強い外力では気胸をきたす可能性がある。頸部・鎖骨上窩に触れる手技では肺尖が浅い位置にあることを前提に圧の方向と強さを加減し、施術中や施術後に突然の胸痛・呼吸困難・乾性咳嗽が現れた場合は速やかに医療機関の受診をすすめる。なお胸鎖関節は鎖骨内側端の高さ、胸骨角は第2肋骨が付着する高さで、気管分岐部・大動脈弓(第4/第5胸椎の間)に相当し、いずれも肺尖より下方の指標である。
| 指標 | 高さ・位置 | 関連する構造 |
|---|---|---|
| 肺尖・胸膜頂 | 鎖骨内側1/3の上方2〜3cm | 鎖骨下動脈・腕神経叢が前上方を走る |
| 胸鎖関節 | 鎖骨内側端・胸骨柄上部 | 肺尖より下方 |
| 胸骨角 | 第2肋骨付着部、第4/第5胸椎間 | 気管分岐部・大動脈弓 |
| 肺の下界 | 鎖骨中線=第6肋骨/中腋窩線=第8肋骨/肩甲線=第10肋骨 | 胸膜下界はそれぞれ2肋骨分下 |
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