学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §13 疾患別各論 四肢循環障害 / QJ29P061
理由で解く 柔道整復師
静脈瘤は下肢の表在(皮下)静脈に好発します。正しいのは4です。
静脈瘤は、静脈弁の逆流防止機能が壊れて血液がうっ滞し、静脈が拡張・蛇行したものです。立位では足元の静脈にかかる静水圧が最も高くなるため、重力の影響を強く受ける下肢に生じます。なかでも筋膜より浅い層を走る大伏在静脈・小伏在静脈とその分枝は、周囲の筋によるポンプ作用(筋ポンプ)の助けを受けにくく、拡張しやすいのが特徴です。長時間の立ち仕事、妊娠・出産、加齢、家族歴が危険因子で、女性に多くみられます。だるさ、こむら返り、夕方の浮腫が主な症状で、進行すると色素沈着やうっ滞性皮膚炎、潰瘍に至ります。対応としては弾性ストッキングによる圧迫、休憩時の下肢挙上、ふくらはぎを使う運動で筋ポンプを働かせることが基本で、皮膚症状が出ている場合や急な片側の腫脹・疼痛がある場合は血管外科への紹介を検討します。
| 比べる点 | 下肢静脈瘤(表在静脈) | 深部静脈血栓症 |
|---|---|---|
| 部位 | 皮下の大伏在・小伏在静脈 | 筋膜より深い深部静脈 |
| 見え方 | 立位で怒張、臥位・挙上で消失 | 外からは見えない。急な片側の腫脹・熱感・疼痛 |
| 背景 | 女性、立ち仕事、妊娠歴、加齢 | 長期臥床、術後、長時間の同一姿勢 |
| 対応 | 圧迫療法、下肢挙上、下腿の運動 | 肺塞栓の危険があり緊急。ただちに医療機関へ |
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